【アジア杯決勝展望】森保ジャパンはカタールとこう戦えば絶対勝てる キーマンは冨安

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カタールは6試合を無失点

 日本が5度目の決勝進出を決めたアジアカップ UAE 2019。日本対イラン戦の翌日、29日はアブダビで準決勝のもう1試合が行われ、初優勝を目指した地元UAEだったが、2022年のW杯開催を控えるカタールに0-4で完敗。この結果、2月1日にアブダビのザイード・スポーツシティ・スタジアムで行われる決勝は日本対カタールの顔合わせとなった。

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 イラン戦から一夜明けた29日、アルアインで行われた日本代表の練習には、試合に出場しなかったGK東口順昭とシュミット・ダニエルの他、DF槙野智章、三浦弦太、佐々木翔、MF乾貴士、FW武藤嘉紀、北川航也に加え、イラン戦は出場時間の短かった室屋成、伊東純也の10人が参加。約1時間半、あまり負荷をかけずに汗を流した。

 前日の試合で負傷した遠藤航と酒井宏樹は、午前中はホテルで静養し、チームとは別行動でアブダビへ移動することが広報から伝えられた。その後、足首を負傷した酒井は検査の結果、異常がないことが判明。左大腿裏を傷めた遠藤は、帰国して再検査をし、クラブを通じて公表することになった。

 このため、1日のカタール戦での遠藤の出場は、現時点では難しいと言わざるをえないだろう。酒井にしても、ここ数日の回復具合を見守るしかない。このため現時点でのカタール戦のスタメンはGK権田修一、DFは右から室屋、冨安健洋、吉田麻也、長友佑都。ボランチは遠藤の代わりに塩谷司と柴崎岳のコンビ。そしてアタッカー陣は右から堂安律、南野拓実、原口元気で、1トップは大迫勇也ということになる。

 対するカタールは、グループステージで日本を苦しめたサウジアラビアに2-0で完勝し、決勝トーナメントに入ってからからもイラク、韓国に1-0で競り勝つなど勝負強さを発揮してきた。そして準決勝ではUAEに4-0と完勝したことで、6試合を戦い16ゴール、無失点と隙のない戦いぶりでファイナルにたどり着いた。

 そのカタールで一番警戒が必要なのが1トップのアルモエズ・アリ(19番)だ。まだ22歳の若きエースストライカーは、瞬間的なスピードと、若さに似合わぬ冷静なフィニッシュで今大会はゴールを重ねてきた。グループステージの北朝鮮戦で4ゴールの荒稼ぎを始め、グループステージ3試合すべてでゴールを記録。UAE戦でのゴールで通算得点を8に伸ばし、大会得点王をほぼ手中に収めている。

 アジアカップの1大会における最多得点は、イランの伝説的ストライカーであるアリ・ダエイが記録した8点であるが、すでにアルモエズ・アリはその記録に並んでおり、日本戦は記録更新がかかっている。

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