毒舌キャラで人気の「高嶋ちさ子」 バイト感覚でバラエティ界に風穴

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バイト感覚の強み

 仕方がないので、今年の目標を訊くと、高嶋はこう答えたのだ。

「私は去年、いつも通りに暮らしていたのに、なんだか注目されることが多くて、“プチブレイク”とか言われちゃうんですけど。それがね、ブレイクってことはピークだから、あとは落ちるしかないじゃないですか。だから、私の目標は“低め安定”」

 今年はもう、昨年ほどの活躍は見られないのだろうか。前出の民放ディレクターが言う。

「昨年はソフトバンクのCMでモンスターペアレントを見事に演じたりもしていましたが、あくまで本職はヴァイオリニストですからね。彼女もバイオリンの宣伝活動の一環と言っていますから。事実、昨年もツアー前の7月頃にテレビによく出ていました。バラエティはもちろんですが、『題名のない音楽会』(テレ朝系)にも出演し、音楽家であることを再認識しましたからね。彼女にとってバラエティ番組は、バイト感覚だと思います。冠番組である『ザワつく!』だって、コンサートがあるときには休んでいますから。とはいえ、レギュラーの冠番組を持っていれば、これまでの“文化人枠”から“タレント枠”になっていくでしょうから、ギャラだって上がっていくでしょう。楽器にお金が掛かって元が取れないといわれるクラシック奏者ですから、いいアルバイトにはなると思います。そして、我々テレビマンも、彼女を放って置くわけにはいきません。芸人ですら入って行きにくい一茂&良純コンビを相手に、一歩も引かないトーク力は捨てがたい。くりぃむしちゅーや爆笑問題なども、彼女を評価していますね。全くの畑違いの文化人なのに、芸人よりもウケることだって珍しくない。やはり本職が別にあるからこそ、テレビ出演なんてなくなったって別に構わないくらいの感じでやっている強さがあります。どの局だって、今までにないキャスティングを求めていますから、彼女の名が挙がることは多いですよ」

 とはいえ、彼女の毒舌を見ていて気持ちがいいという声もあれば、ちょっと不快という声もある。

「まあ、それは仕方がないでしょうね。親しくなると言葉づかいも地が出るというんですかね、彼女のプロデュースする“12人のヴァイオリニスト”の稽古風景が放送されたこともありますが、『何度もやらせんな! ボケ』』なんて言っていて、それが下品と言われたこともありましたね。でも、実際に会ってみると、上品な人ですよ。声はダミ声ですけどね。その辺を出していくことで、不快と思う人を減らしつつ、毒舌のキャラは残すという売り方もできると思いますよ」(同)

 プチブレイクから本物のブレイクという可能性も――。

週刊新潮WEB取材班

2019年1月20日掲載

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