キムタクがドッキリ番組に“ダマされ役”で出演 スタッフを悩ますヤラセとガチの問題

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宣伝効果はバッチリ

「ダマされた大賞」などのターゲットは、芸人やバラエティタレント、アナウンサーが中心だ。「モニタリング」は当初、一般人をダマす深夜番組であったが、芸能人が仕掛け人として出演するようになって視聴率もUPし、ゴールデンに進出した。番組が広く認知されるようになると、芸能人をターゲットにするようにもなった。

「それがウケれば、宣伝にも利用されるようになるわけです。芸人やバラエティタレントをターゲットにする場合は、ガチでダマすのが王道です。しかしターゲットによっては、教えたほうが面白くなることもあるわけです。相手が大物の場合は、そうせざるを得ないこともあります。番宣となれば尚更で、出演がNGになってしまっては元も子もありませんし、怒らせてしまうリスクが大きいので、本人の許諾が必要と考えるからです。マネージャーだって本人に確認をするでしょうから。だから番宣チーム内でのダマし演出ということにもなるわけです。今回のキムタクも、共演者である勝地にダマされましたからね」

「何を演やってもキムタクと言われる」ことを悩んでいる姿を流されたくなければ、放送させないという手だってあるのだ。ともあれ、ガチにせよ、ヤラセにしろ、キムタクが宣伝に必死であることは間違いない、というのは映画関係者である。

「仕掛け人としてもキムタクが『モニタリング』に出演するようになったのは、16年末にSMAPが解散してからのことです。解散の時にヒール役を背負い、それこそ何をやっても叩かれる状態となり、新番組や映画で失敗が許されなくなったことからの出演でしょう。実際、ドラマ『A LIFE~愛しき人~』では、平均視聴率14.5%、最終回には16.0%を叩き出していましたし、映画『検察側の罪人』も興収29億円と成功しています。ただドラマでは、共演した浅野忠信のほうが評価は高く、映画では“同じジャニーズの後輩・二宮和也のおかげ”とまで言われました。さらに今度の映画『マスカレード・ホテル』は、長澤まさみや小日向文世、濱田岳、笹野高史、生瀬勝久、松たか子、鶴見辰吾、渡部篤郎といったオールスターキャストと言っていいキャスティング。これで失敗ともなれば、“キムタクのせい”と言われかねませんから、彼も必死だと思います」

 ダマされてこれだけ話題になれば、宣伝効果はバッチリだ。むろん、そのパターンも繰り返せば飽きられてはしまうのだが……。キムタクは1月17日放送の「モニタリング」にも出演予定である。

週刊新潮WEB取材班

2019年1月16日掲載

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