「地面師事件」主犯が逃亡先のフィリピンで意外な“活躍” 当局への“袖の下”横行

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袖の下

 フィリピン当局から国外退去処分が下り次第、警視庁が逮捕するとみられる。しかし、小山容疑者はなぜ出頭したのか。先の捜査関係者が解説する。

「船でインドネシアに渡ることも考えたようです。が、ニュースなどで地面師グループの逮捕者のなかに不起訴のケースが何件もあることを知り、自分も、上手くいけば無罪かと皮算用したのです。たとえ有罪になっても、さほど長くならないのではないかと期待し、大使館関係者と相談を進めていました」

 こんな逃亡生活には意外な余波があった。事情通によると、現地で意外な“活躍”をしているというのだ。

「日本のメディアが、入管に取材協力費を渡して小山の情報を得ているのです。入管に幾らか渡して取調室内に入っている現地メディアのカメラマンも、室内の小山の映像や写真を切り売りしています。もちろん小山自身も、快適に過ごすために袖の下を渡す。入管としては、彼がいる限り、袖の下が入り続けます。こんな“カネのなる木”を手放したくないでしょうね」

 積水から騙し取られた金が、小山容疑者を介して入管に流れているともいえよう。

「警視庁としても“早く渡せ”と催促できないし、“まだ捜査中”と言われれば手も足も出ない。だから、松の内どころか、年が明けてもしばらくは帰ってこられないかもしれません」

 高跳びを許した警視庁は、とんだ代償を払うことになったものである。

週刊新潮 2019年1月3・10日号掲載

ワイド特集「崖っぷちの『猪突猛進』」より

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