島田紳助が「M-1上沼騒動」を叱る 「酒飲んで審査員の悪口を言うのはオッケーやねん。ただ……」

芸能週刊新潮 2018年12月27日号掲載

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引退から7年「島田紳助」M-1上沼騒動を叱る(2/3)

 暴言の“被害者”として取り沙汰される上沼恵美子(63)を、M-1の審査員に招いたのは島田紳助(62)その人である。芸能界引退からおよそ7年が経つ本人が語った「気分悪い思いをさせてしまって、ホンマ申しわけないですわ」。M-1の企画者、そして初回からの大会委員長として、あえて審査員にもプレッシャーがかかるシステムを採用したと明かす。

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 なぜ上沼さんか、ですけど、やっぱり才能ありますわ。海原千里万里(せんりまり)でやってらっしゃったとき、よく劇場に勉強に行きました。上沼さんの漫才をカセットテープに録って、全部セリフを長い紙に書き出して、「こういうことなんか」と分析して「なるほど」って。勉強さしてもらいましたわ。

 当時、上沼さんはまだ17歳やったから、「なんでこんな若いのに、おもしろいことできるんやろ」って。たくさんのテクニックは使ってないんです。ただ、キーがまったくぶれない。笑いって、キーなんですよ。高校生であんなんできるなんて、天才です。キーは声のオクターブの上げ下げですけど、上沼さんは、生まれながらの天才的な声のキーを持っていました。

 上沼さんが審査員に入ったのは、もうオレが辞める直前だったけど、まったく間違いなかった。いつも適確な点をつけていたと思います。いまはもう、オレは芸能界自体から離れてしまったけど、松本(人志)と上沼さんがいたら間違いない。2人とも、たまたま売れた人ちゃうからね。わかってますわ、いいものはいい、よくないものはよくないと。

 好き嫌いで採点してると思われるリスクは、あるんですよ、審査員には。ただ好き嫌いって言われるぐらい点数に差をつけてるってことは、それだけ本気でやってる証拠なんです。だって、だれからも好かれるように審査してたら、差をつけずに、リスクを背負わずにやろうとするでしょ。

 それでも、そいつの人生に関わろうとすると、点数にも差が出てくる。だからこそ感動もするし、ドラマも生まれる。傍から見ると、単なる好き嫌いを言ってるように見えるのかもしれへんけど、好き嫌いを言うってことは、それだけリスクを背負ってるんです。オレは主催者側だったので、すべてが無事に終わってほしいというのが一番やったけど、ホンマ、周りは緊張してたわ。見えないとこで審査するならいいけど、一回一回、点数が見えるじゃないですか。

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