「松嶋尚美」が炎上 こじらせコメンテーターBIG3を採点すると……

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コメンテーターとしては認められない松嶋のズレ

「バラエティならいいんですよ、面白ければ……。しかし、問題となっている南青山の児童相談所(港区子ども家庭総合支援センター[仮称])の問題は、東京の一等地である南青山の住民の一部が建設反対の理由として“南青山に児相は似合わない”とか“物価や学校のレベルが高く、施設の子が来たらつらい気持ちになる”、“土地の価値が下がる”などと言い出したために、多くの人から反感を買っています。それを『バイキング』で取り上げたわけですが、松嶋さんは“自分のところに来たら引っ越す可能性がある”と言っちゃったわけです。それはいいんです、反対派や少数派の意見に同調することは悪いことではありません。しかし、その後に彼女は、“事情を知らない”“知識がない”とした上で、“親に暴行されて『キーッ!』となっている子が、外に飛び出して暴力を振るったり、カツアゲするかもしれない”と、まるで児相を少年院のようにとらえた発言が、あまりにものを知らないと批判されたわけです。そもそも“知らない”と前提としたうえでコメントすべきではありませんから」(同・民放ディレクター)

 ならばなぜ、テレビ局は彼女を使うのだろうか。

「バラエティ同様、彼女の世間とズレた感覚、独特の切り口を期待してのことです。以前は『スッキリ』(日本テレビ系)にも起用されていましたからね。ですが、何の計算も知識もなしに、感じたままのことを電波に乗せて言われては、テレビ屋にとっては堪ったもんじゃありません」(同・民放ディレクター)

 では、「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)でコメンテーターとして、同局の玉川徹(55)と言い争いになることも多い、長嶋一茂はどうか。

「“ミスター”ことプロ野球界の大スター長嶋茂雄(82)を父に持つ生粋のボンボンですから、バラエティでは生い立ちに始まる一般社会とのズレが一茂さんの持ち味ですし、ネタにもなっています。コメンテーターとしては、自分を棚に上げて“バカ”とか過激な発言で存在感を見せており、時おり炎上もしています。もっとも、生粋のボンボンですから、その程度のことは気にしないのでしょう。ただ意外にも、彼が発言する内容の大半は“世間の声”だったりする。そういう計算ができているのだと思います。他のコメンテーターの意見を否定するのも、“視聴者目線で賛否を演出しているのか”とさえ思うことがあります」(同・民放ディレクター)

 ああ見えて、意外にちゃんとしているそうである。

 ならば第三の男、“キレキャラ”とも称されるカンニング竹山はといえば。

「芸人一の“こじらせ”でしょう。しかし彼の場合、こじらせと言っても“真っ当な意見”、“正論”を過激に発言することでズレているように見せつつ、話題性と共感をゲットしています。さらに芸能は無論、政治や事件にまでジャンルの幅は広く、こちらも意外なほど世間の声を代弁しているので、視聴者ウケもいいんです。漫才の相方が亡くなってしまった後も、あえて“カンニング”を名乗り続けている男気もありますしね。現在、『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ系)、『ノンストップ!』(フジテレビ系)、『ビビット』(TBS系)と3本もの情報番組でコメンテーターを掛け持ちできるのも、彼のワザとスタッフの信頼があってこそです」(同・民放ディレクター)

 世間と本当にズレてる、意外とズレてない、ズレてるように見せてズレてない――。三者三様だが、ズレもこじらせると取り返しのつかないことに。

週刊新潮WEB取材班

2018年12月26日掲載

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