年納めに4千万円V 「小平智」の金言は“適当にやれ”

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 国内ツアー最終戦「日本シリーズJTカップ」(優勝賞金4千万円)が東京よみうりCCで行われ、小平智(29)が優勝した。

 今季米ツアーに本格参戦し、早くも4月に初勝利した小平だが、実はその後、予選落ちを繰り返すなど苦しい時期があったという。

「いろんなすごい選手がいて、自分が劣っていると感じました。そこで自分のゴルフが出来なくなったというか、試行錯誤して悪い方に進んでしまって……」

 とは優勝後の小平ご本人の弁。時期で言うと6月から9月頃のことだそうだ。

 だが10月、食事中に大溝雅教キャディが放った一言が小平の心に谺(こだま)した。

「“もっと適当にやれ”と言われて。軽い言葉なんですけど、僕にとっては重たくて。適当にやるのがすごい難しかった。いろいろ考えてしまって適当に出来ませんでした。ゴルフって、それをするのが一番難しい競技だと思う。何も考えないでゴルフをするというのが、去年までは出来ていたのに出来ていなかった。いろいろ考えて、スイングを毎回変えたり試行錯誤をしていたんです。けれど、そういう言葉をもらって、やっぱり自分のゴルフをするのが一番だなというふうに思いました」(同)

 その言葉で吹っ切れた小平は徐々に復調していった。

「大溝さん自身が、距離を間違えたり、大雑把な人ですけどね」

 とツアー記者が苦笑する。

「ただ、精神面のアドバイスには定評がある。その証拠に、これまで片山晋呉や上田桃子らのバッグを担いで28勝もしています」

週刊新潮 2018年12月13日号掲載

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