ネプチューンを困惑させる「ナニコレ珍百景」復活 テレ朝の“節操なき”視聴率獲得術

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爆笑問題もネプチューンも体験させられた「終了と復活」

 爆笑問題がMCを務めた「お坊さんバラエティ ぶっちゃけ寺」が始まったのは14年。こちらも当初は火曜午前0時15分からオンエアされる深夜番組だった。

 視聴者の人気を呼んだのか、翌15年4月からは月曜午後7時スタートのゴールデン番組と“出世”を果たす。そして17年2月に終了を迎える。

 ところが、お盆にあたる今年8月13日、3時間スペシャル版として復活を果たした。番組タイトルは「2018夏 ぶっちゃけ寺 特別ご開帳SP~西郷&幕末がよくわかる寺社大公開!~」というもの。こちらの視聴率は発表されていないが、好調だった可能性がある。

 何故かといえば、9月7日に類似のスペシャル版が放送されたからだ。こちらは「お坊さんバラエティ ぶっちゃけ寺&クイズプレゼンバラエティーQさま!!合体3時間スペシャル」というタイトルだった。

 人気番組と復活番組を“セット販売”したわけだが、狙いは当たったようだ。ビデオリサーチの視聴率調査(関東地区)では12.9%と好評だった。

「さらに話題となったのは『ナニコレ珍百景』です。かつては毎週水曜の午後7時から放送されていましたが、16年に最終回を迎えました。ところが今年10月に日曜午後6時半から午後7時58分という聞いたこともない時間帯で放送が再開されました。レギュラー出演者のネプチューンの3人はワタナベエンターテイメントに所属していますが、相当に困惑していると聞いています」(同・制作スタッフ)

 ここで浮上してくるのが、「編成部」という部署。「この番組は、この曜日の、この時間に放送する」といったことなどを決定する。そして重要なポイントは「制作スタッフとは違って、芸能界とは全く無関係の職場」という点だ。

「テレ朝の戦略を表現するなら『節操のない編成』と言えるかと思います。にもかかわらず編成部は、日テレを視聴率で追い上げるという大金星を挙げているのも事実です。タレントと顔を合わせない編成部の利点を活かし、ドライに仕事を進めているのでしょう。ひょっとすると日テレを追い詰め、最後は逆転してしまうかもしれません。もしテレ朝が視聴率三冠王を達成したとして、『攻めの編成』と称賛されるのか、『現場無視の乱暴編成』と陰口を叩かれるのかは、テレビ局の人間にはとても興味深いものがあります」(同・制作スタッフ)

 この制作スタッフによると、テレ朝の編成部に非難の声は馬耳東風。「どんな手を使っても、この千載一遇のチャンスを逃さない」と一丸となっているという。

「勝てば官軍」の言葉を信じ、テレ朝編成部は勝負をかける。だが、果たして芸能界がいつまでも我慢をしてくれるかは不透明だ。

週刊新潮WEB取材班

2018年11月27日掲載

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