日米野球で大暴れ「柳田悠岐」は海を渡るか

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 全6戦行われた日米野球で、ギータことソフトバンク(SB)の柳田悠岐(30)が大暴れしていた。

 第1戦ではバックスクリーンに逆転サヨナラ本塁打を放り込み、第2戦でも本塁打を含む4安打4打点。MLBオールスターのマッティングリー監督や松井秀喜コーチも大絶賛である。

「メジャーは今、“フライボール革命”と呼ばれる、“ゴロよりフライを打て”という打撃論がブームになっています。柳田はまさにその時流に合ったフライボールヒッターです」

 とスポーツ紙デスク。ならば、ぜひともメジャーに挑戦してほしいものだが、

「日本のホームランバッターがメジャーに行くと、160キロ台の速球投手がゴロゴロいるので、どうしてもスイングが小さくなる。松井もコンパクトになりましたし、大谷翔平もノーステップに打法を変えました。豪快なマン振りが持ち味の柳田も日本と同じようには打てません」

 メジャー投手を血祭りにしているといっても、今回来日した投手陣は一線級とは言い難い。しかも花相撲ゆえ柳田が苦とする内角攻めも少ない。

「もし、ギータが本気でメジャーを目指すならSBが必死で引き止めますよ」

 とは大手紙鷹番記者。

「2010年ドラフトで、SBは秋山翔吾(現西武)を2位指名する予定でしたが、当日の会場での王会長の鶴の一声でギータを指名したというのは有名な話。以降、“会長印”が付いた特別な選手として大切に育てられたのです」

 そもそもSBはメジャーに引けを取らない金満球団。柳田とは昨オフ、年俸5億5千万円プラス出来高の3年契約を結んでいる。海外FA権を取得する2020年には更なる上積みをするに違いない。もっとも、

「そのときギータは32歳。年齢差別が著しいメジャーでは、現在の30歳でも若手とはみなされない」(同)

 幸か不幸か、彼の渡米は夢物語に終わりそうだ。

週刊新潮 2018年11月22日号掲載

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