三井生命から「三井」剥奪!? 「三井商号商標保全会」って

ビジネス週刊新潮 2018年11月29日号掲載

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 東京・日本橋は、三越や三井本館など、三井グループのビルがたち並ぶ街である。ところが、とある三井系の「組織」は、電話帳にも載っていなければ看板も出ていない。三井グループの広報を担当する「三井広報委員会」に教えてもらった電話番号にかけてみると、ようやく担当者が出た。

「我々のことは一般には公表していません。ですからスタッフが何人いるとか、どこのビルの何階にあるとも教えられません。会社組織ではないし、社団法人や財団法人でもありません」

 その名前は「三井商号商標保全会」(以下、保全会)という。三井生命に対して「三井」の社名を外すようにプレッシャーをかけたと言われる組織だ。

 三井生命が、社名変更を検討していると報じられたのは11月8日のこと。名前からも分かるように、同社は三井財閥がルーツで三井グループの社長・会長で構成される「二木会」(現在25社)のメンバーでもあった。が、異変が起きたのは3年前のこと。

 経済部の記者が解説する。

「三井生命は生保業界では中クラスの規模で資金力も十分ではありませんでした。それが低金利で収益が悪化し、リーマンショックが追い打ちをかけたことで経営難に陥っていたのです。そこで、三井住友銀行が支援に入り、住友生命などから人員が送り込まれたのですが、結局、三井生命が選んだ“嫁ぎ先”は、最大手の日本生命だったのです」

 2015年12月、日本生命は三井生命株92.16%を取得し同社を買収。翌年、三井生命は「二木会」も退会するのだが、それと前後して、「保全会」から求められていたのが社名と商標の返上だったという。

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