フジテレビで神格化される「坂上忍」、大ヒット番組はなくてもお台場に銅像が建つ日

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坂上の冠番組に2ケタはない

 では、そのほかの坂上の冠番組はどうなっているかと言えば、

●「直撃!シンソウ坂上」 11月1日:8.8% 11月8日:7.3%

●「坂上どうぶつ王国」 10月26日:5.0% 11月2日:5.2%

 直近ではこんな具合――それほど数字を取っているようには思えないが。

「今のフジは、かつてと違い、7~8%取れていれば御の字。かつての悲惨な状態を救ってくれた恩人ですよ。ちなみに『どうぶつ王国』の視聴率はたまたま、最近の2週は低いですが、10月平均で見ると7.3%になります。この時間帯の前番組は古舘伊知郎(63)の『モノシリーのとっておき~すんごい人がやってくる!~』という1年もたなかった番組で、平均6.5%でした。平均で見れば0.8ポイント上がっているわけです。また、『シンソウ坂上』の前番組は『とんねるずのみなさんのおかげでした』などで、とんねるずが30年近く持っていた枠です。最終的には低視聴率(5~6%)とコストパフォーマンスの悪さが響いて終了したわけですが、その後を引き継ぎ、数字を上げ、かつコスパは3分の1程度と言われています。冠番組に2ケタはなくても、フジにとっては坂上サマサマでしょう。今やフジテレビ内での坂上の扱いは明石家さんまさん(63)と同等と言われています。そのうち、お台場に坂上忍の銅像が建つんじゃないか?なんて声まであるほどです」(同・他局プロデューサー)

 そりゃあ発言力も強まるわけだ。ただし、3歳から劇団に所属し、45年以上もの芸能活動歴は伊達ではない。坂上はスタッフなど周囲への気配りも忘れてはいないという。

「番組スタッフとは定期的に飲み会を開いて労っているそうです。呑兵衛の坂上ならではのもてなしというわけですが、毎回数十万円を自腹で払っているといいますから、大したもの。フジ内での坂上の地位は盤石でしょう」(同・他局プロデューサー)

 もっとも、ご存知の通り坂上の本業は役者である。バラエティ番組のMCとなった現状をどう考えているのか。週刊新潮に連載ページ「スジ論 わたしのルールブック」を持つ彼が11月15日号にこう書いている。

〈……バラエティに出始めの頃は、2、3クールぐらい遊ばせてもらえればいいかなと、半ば軽く考えていたといいますか、畑違いだからこそ軽く考えていないとダメと、自分に言い聞かせていたんです〉

 ところが、気がついたときには一所懸命に番組作りに参加していたという。そこで、二者択一で進むべき道を考えたという。

〈このままバラエティの世界に骨を埋める気持ちで闘うか? ちょっとずつ芝居にも顔を出して、よきタイミングで役者に戻るのか?/答えは……前者でした。じゃなきゃこんなに番組抱えてないです〉

 そして自身の司会ぶりについては、芝居だというのである。

〈司会業もある意味お芝居なんじゃないかと。許される範囲で本音をぶつけさせて頂いていますが、テレビに素で出ている人なんていないでしょ。恋人の前で100%の素でいられる人がいないようにね〉

「バイキング」の好調は名演技の賜だった――。

週刊新潮WEB取材班

2018年11月16日掲載

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