裁判長の大人げない弁護士イジメ 2度の忌避申し立てで提訴

社会週刊新潮 2018年11月15日号掲載

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 黒い法服の中身が白ブリーフだった裁判官は、SNSへの不適切な投稿で戒告処分を受けた。品位を辱めるとの理由だ。ならば、この裁判長の品位はどうか。法の番人には中立公正や廉潔が不可欠だが――。

 今月11月の末、国と法務大臣が被告となった国家賠償請求訴訟の第1回口頭弁論がある。慰謝料220万円を求める裁判だ。

 訴状の内容を簡単に記すと、矛先が向けられているのは、東京地裁所属の裁判官3名。とりわけ、朝倉佳秀裁判長(50)の行為が問題視されている。原告は東京都内の男性で、代理人弁護士が2名。うち1人は連合赤軍の故・永田洋子死刑囚の元弁護人として知られる秋田一惠弁護士である。

 公正を象徴する八咫(やた)の鏡のバッジを身につけた裁判官。よほどでない限り槍玉に挙げられたりしないはずだが、なにがあったのか。秋田弁護士は憤慨して語る。

「私が原告代理人を務めた、ある裁判で信じられない出来事がありました。担当の朝倉裁判長がすでに別件で私が出席できない水曜日ばかりを三つ、候補日にしてきたのです。いずれも出席できないと回答しました」

 原告代理人は、彼女のみ。

「今度は絶対に出席不可能と表明していた今年3月の水曜日に、一方的に指定してきました。当然、原告は弁論できません。前代未聞で、不公平のきわみです」

 指定された水曜日の前日に裁判官忌避申し立てを行い、法廷は延期となった。

 傍目にはずいぶんと幼稚な弁護士イジメに映るが、朝倉裁判長とて人の子。魔が差しただけかもしれぬ。しかしそこには、浅からぬ関係が隠されていたのだ。

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