「小室圭くん」とさよならしたい 「紀子さま」が目を通された宮内庁「プリンス候補」人名録

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時代を映す鏡

 そして、そのことを最も敏感に感じていらっしゃるのが、眞子さまの母・紀子妃ではなかろうか。恋愛問題に詳しい「東京家族ラボ」主宰の池内ひろ美氏は、

「実際、1年や2年で帰ると言いながら帰って来なかったり、現地で新しい恋人が出来てしまったり、婚約者が海外に行ったことで破局してしまった例はたくさんあります。親御さんは年齢を重ねる中でそういう事例を見聞きしている。結婚の約束といっても、所詮は口約束ですから、破談になることなどたくさんあります。30歳になる前に他の相手を探した方がいいと考え、相手を見つけようと動いたり、見合い相手を探すのは当然の親心。娘を持つ親なら別の人をと考えて、相手探しをするというのは、十分あることです」

 とあくまで一般論ながら、紀子妃の心中を忖度する。

 婚約問題が暗礁に乗り上げた昨年末から、紀子妃が静かに手をお伸ばしになったリストがある。

 門外不出ゆえに、特に名称が付されているわけではないから、仮に「プリンス候補人名録」としておこう。

 プリンスは王子のみならず、有力者とか有力候補という意味も持つ。つまり、三笠宮彬子(あきこ)さまから愛子さままで、これから結婚が想定される「お相手候補リスト」なのだ。

 宮内庁関係者は、

「家柄や育ち、経歴などに差支えるものがないかを総合的に判断したうえで、『合格』となった男子を宮内庁ではリストアップしています。結婚したり適齢期ではなくなると外れるのはもちろん、折に触れてアップデートされる。旧皇族のみならず、旧侯爵などの末裔も含まれていますが、その枠を超えて、財界の有力者の子息や旧財閥系の御曹司、地方に本社を置く企業一族など、もう少し幅広いものになっている。10月29日に高円宮絢子(あやこ)さまと結婚された守谷慧さんもこのリストに名前がありました」

 と説明する。あるいは、本田靖春『現代家系論』のまえがきに、

〈「お家柄」というとき、つけられる条件は、資産、地位、声望、教養といろいろあるが、その第一は、最低3代続きであること、だそうである〉

 と記されるように、3代=約100年という「安定」もまたリストに求められている要素かもしれない。

“200人余”がリストアップされた皇太子妃選び

 こういったリストの歴史は今に始まったことではない。皇室内でも最重要の皇太子妃に関しては、特別態勢が敷かれていた。

〈皇太子妃選びの作業は、皇太子さまが学習院大学に在学中から始まった。天皇、皇后両陛下(当時皇太子ご夫妻)のお考えを伺いながら、宮内庁長官とごく限られた側近だけでひそかに進められた。初めは、まず旧華族の家系を中心にリストアップに着手した。皇太子さまが大学2年、20歳になったころ、旧華族の集まりである「霞会館」に協力を求めた。同会館には、会員の子弟を対象にした結婚相談室があり、適齢期を迎えた会員の子弟の情報がコンピューターに登録されている。(中略)さらに皇太子さまが大学4年になった1981年には、学習院を対象に候補者となり得る女性のリストアップ作業が行われた。学習院院長に依頼。特命を受けたある教授が、ほかの学内関係者に知られないように200人余をリストアップしたこともあった〉(毎日新聞1993年1月7日付)

 今回取り上げている「プリンス候補人名録」はそこまで厳密ではないものの、

「こういった類のものは昔からあるものです。バブル時代には、世界の株式時価総額トップ10を日本企業が席巻していたことがありますよね。NTTとか銀行とか。リストにも、そういったところに勤めている人たちが少なくなかった。現在は全くいないとは言わないけど確実に減っていて、代わりにIT系の方々も入ってきています」(同)

 それこそ時代を映す鏡になっているわけだ。

「紀子さまも当然リストの存在はご存じでいらっしゃる。つい先日も“どなたか良い方がいらっしゃったら……”というような話を内々にされたと聞いています。リストをチェックされ、更に詳細な情報を求められることもあるようなのです」(同)

(2)へつづく

週刊新潮 2018年11月8日号掲載

特集「『小室圭くん』とさよならしたい『紀子さま』の宮内庁『プリンス候補人名録』」より

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