“定年後も20年以上生きる”時代 「老後破産」が嫌ならしてはいけない10カ条 

社会週刊新潮 2018年11月8日号掲載

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デマが飛ぶ「年金受給」は何歳が正解か(3/3)

 ここまで、年金受給の年齢や受け取り方について見てきた。「定年後に収入のアテがない方も、アルバイトをしてでも受給を遅らせた方が得策だと思います」とファイナンシャルプランナーの深野康彦氏はいうが、本稿では働き続けることを選択した際、いかにして振る舞うべきかについて考えたい。

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「人生は45歳を境に前半戦が競争社会、後半戦が共存社会だと理解して、定年前からその後の人生を考えて生きるべきだと思います」

 と言うのは、ベストセラーとなった『定年前後の「やってはいけない」』の著者・郡山史郎氏である。

「サラリーマンの前半戦は会社の内外で戦いだらけ。苦しい日々を強いられますが、後半戦に入れば体力も落ちてきます。互いの不足を補いながら、元気なうちは働き続けるというスタンスで生きればいい。今や定年後も20年以上は生きなければいけない時代、政府が受給のタイミングを後ろ倒しにしようとしている以上、何歳まで働くべきか、という議論はもう古いのです」

 これまで経営幹部を中心に、中高年3千人以上の転職・再就職をサポートしてきたという郡山氏だが、

「これからは一生働くべきだと本に書いたら、死ぬまで働くのかとバッシングを受けました。誤解しないで欲しいのは、働くこと=苦しいことでは決してない。働いていれば無駄遣いをする機会も減るし、人や社会との交わりの中で充足感に満たされて、老化防止にもなるのです」

 働き続けるために、郡山氏は定年前と後にしてはいけない10カ条を提言する。

「語学や資格勉強に時間を使わない。45歳を過ぎたら新しいことを学ぶ年齢として相応しくないですし、サプリメントを買ったりジム通いもダメ。飲むだけで健康になるなら、労働人口を増やしたい政府が、とっくに高齢者に配布していますよ。健康を意識するなら近所を散歩すれば十分。人生100年時代、ずっとお金を使って生活する必要がある以上、浪費をしないのが一番です。ギャンブルなどは以ての外ですが、年末ジャンボなどの宝くじ、慣れない投資も止めるべき」

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