今井絵理子議員の恋人「ハシケン」を直撃――有罪判決で吹く冷たい風

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 政務活動費の架空請求により詐欺罪で起訴され「懲役1年6カ月 執行猶予4年」の有罪判決を受けた元神戸市議の橋本健氏(38)。ご覧の写真は判決間近の彼の姿をとらえたもので、経営する歯科医院での午前の診療を終えると、神戸の街へと繰り出して行った。

 今井絵理子議員(35)との不倫は「一線を越えていない」と否定し続けた彼も、詐欺事件の初公判では一変、起訴事実を認め、涙を流して謝罪した。10月29日の判決時も、裁判長の言葉に素直に頷いた。が、そのわずか4日前、本誌(「週刊新潮」)に対しては、全く別の顔を見せていたのである。

 夜10時半過ぎ、帰宅時に直撃すると、口から出たのは謝罪の言葉でも反省の弁でもなく、マスコミへの不満だった。

「特にテレビ局、ちゃんと事実を報じてほしい。キャバクラとかね、ガールズバーとか、僕は否定してるからね」

 どうやら、騙し取った税金の使い道に関する話らしい。

「遊興費に使ったというのは検察側がそう主張しただけで、悪質性を主張するのが彼らの仕事だからね。“そういう支出をしたことがあるか”と聞かれたから“あります”とは答えたけど、それは不正に領得した金でというわけではありません」

 要するに、キャバクラでは自分で稼いだ“キレイなお金”で遊びましたという主張のようだ。ご立派なことである。

「僕が認めたのは、不正な手続きをしたという起訴事実だけ。金の使い道は起訴事実に含まれないし、どの金がどの金かという紐づけは、残念ながら誰もできてないの。今回の裁判を通じて」

 本当に残念なのは、こんな男が市議会議員という公職に就いていた事実だろう。さらに、因縁の本誌については、

「新潮さんには恨みしかない。だって事実を書かへんもんな。取材力が乏しいねん。ほとんど嘘やん」

 と口撃。どこが嘘なのかと問うと、

「ほぼほぼ全部や。逆に週刊誌の記事全部ホンマと思う? え、マジでその程度のリテラシーで今日まで生きてきたん?」

 起訴されるまで詐欺が重大な犯罪だということすら判らなかったような人間が、人様にリテラシーを説くとは驚きである。

 偽りの反省で執行猶予を勝ち取り、ギリギリ塀の上で踏みとどまった詐欺師。それでも、首をすくめて歩く姿が外気温以上に寒そうなのは、この街に吹く六甲おろしのせいか。あるいは、この後に控える歯科医師会の処分を思い、震えていたのだろうか。

週刊新潮 2018年11月8日号掲載

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