環境副大臣に“環境破壊の企業”から献金… 「秋元司」のブラックジョーク

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「条例違反」

 同社は昨年12月、伊東市に土地利用に関しての事前申請を提出した。建設予定の発電所は48ヘクタールほどの山林を造成し、太陽光パネル約14・5万枚を敷き詰めるという。発電容量は約40メガワット(4万キロワット)を見込んでいるのだが、地元住民によれば、

「事業用地に隣接する松川湖は市民の飲料水の水源です。森林伐採をすれば、多大な影響が生じてしまう。また、地盤が弱いから土砂崩れも心配です。3月には住民対象の説明会があったのですが、会社はこちらの要望に『検討します』と言うばかりでした」

 再生可能エネルギーの固定価格買取制度が始まった12年以降、出力1千キロワット以上のメガソーラーが全国各地で建設されているが、景観や生態系への影響を懸念する地元の住民が建設に反対するトラブルが相次いでいる。

 伊東市に聞くと、

「太陽光パネルの総面積が1・2ヘクタール超の計画はすべて認めないとする市条例が、6月1日から施行されました」(都市計画課)

 ブルー社の計画では、これをはるかに上回るため、

「条例に基づき、その事業者には再三にわたって『建設事業には同意できない』と伝えております」(同)

 計画は現在、宙に浮いたまま。ブルー社に聞くと、

「伊東の計画は、そのまま粛々と進めています。秋元先生は2年前、ある人から紹介されたのですが、太陽光の件とは関係ありません」

 一方、環境破壊に繋がりかねない事業を進めようとする企業から献金を受けていた副大臣はといえば、

「(ブルー社の)伊東の事業って、俺よくわからないんだ。環境破壊になるかどうかは何とも言えないけどさ、中身は本当に知らない。それから、秘書が逮捕されたって噂は事実無根だよ」

 一度、自身の“環境”も見直したほうがいいのでは。

週刊新潮 2018年11月1日号掲載

特集「『安倍内閣』の時限爆弾」より

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