スーパーは野菜売り場から回ってはいけない 消費増税対策は「行動パターン」から

ライフ2018年10月24日掲載

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 いよいよ消費税の10%引き上げが現実味を増してきた。政府は軽減税率などで家庭への影響を少なくすると言ってはいるが、結局大きな打撃を受けるのは大企業でも富裕層でもなく、一般庶民になるのは間違いない。
 おそらく多くの家庭で、増税前後に始まるのが「節約作戦」だ。少しでも安いものを、というマインドが強くなるのは仕方のないところ。スーパーなどで特売品を見つめる目が、これまで以上に熱くなるに違いない。

 しかし「単に安いものに注目するだけではなくて、行動パターンを変えてみることも考えてみては」とアドバイスするのは、経済ジャーナリストの荻原博子さん。
 スーパーに入って、目の前の野菜売り場から回る――そんなオーソドックスな行動に、実は浪費のワナがある、というのだ。どういうことか。身近な資産防衛術を説いた新著『払ってはいけない――資産を減らす50の悪習慣』を引用しながら、その理由を見てみよう。

野菜コーナーから回ってはいけない理由

「多くの人は、野菜売り場からスタートし、魚→肉→加工食品→惣菜売り場とまわって、レジに行くのではないでしょうか。
 実は、そういう進み方をしていい人と、いけない人がいます。野菜売り場から回っていいのは、その日の献立が決まっている人です。
 なぜ、献立が決まっていない人が野菜売り場から買い物をスタートしてはいけないのかといえば、そのまま買い物を始めると、あれもこれもと買い過ぎてしまうからです」

 確かにそういう面があるかもしれない。では、まだ何を作るか決めていない人は、どの売り場から回ればいいのだろうか。

「もし、その日の献立が決まっていないなら、反対の惣菜売り場から買い物をスタートしましょう。
 と言っても、惣菜売り場にある惣菜を買うのではありません。そこに並べられている惣菜を見て夕飯の献立を決め、その材料を、加工食品→肉→魚→野菜売り場とまわりながら揃えていくのです。
 惣菜の数々をヒントに献立を考え、そこから無駄の少ない買い物をスタートさせようということです」

「自分は献立を決めるのが苦手」と内心悩んでいる人には朗報かもしれない。またある調査では、主婦の8割が「毎日の献立を考えることは面倒だ」と回答している。
 考えるのが億劫な人、今日は作るものが思い浮かばないという人は、迷わず総菜コーナーを目指してみるのはどうだろうか。

「夕方駆け込む」よりネットスーパーを

 荻原さんはアドバイスを続ける。献立を決めないまま買うのと同じくらい「あれもこれも買いすぎて危険」なのが、お腹が空いている状態でスーパーに行くことだという。身に覚えがあるという人も多いはずだ。

「だとしたら、いっそ買い物には行かずに、ネットスーパーで注文するというのはどうでしょうか。
様々なスーパーがネット販売を始めています。ある大型スーパーでは、オーダーしてから最短4時間で、約3万アイテムの中からオーダーしたものを届けてくれます。午後4時から5時を除く23時間営業。利用するには申し込みをしなくてはなりませんが、入会金、年会費は無料。配達料金は324円ですが、子育て中のママは100円になります。『チラシ』を見ながら、特売品を買うこともできます。

 ネットスーパーの良いところは、自分のゆっくりした時間を利用できること。
私のお勧めは、夕飯を食べて落ち着いたところで、明日の夜の献立を決めること。献立については、クックパッドで時短術や節約料理が簡単に調べられるでしょう。献立が決まったら、冷蔵庫の在庫を調べながら注文しましょう。足りないものを見ながらオーダーができる点で、買い過ぎを間違いなく防げます」

 細かい節約ももちろん大切だが、無意識の習慣を見直すことで大きな節約ができる可能性があるのだ。

デイリー新潮編集部