「原辰徳氏」が巨人監督復帰で、なぜかテレビ業界に混乱必至の声

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「秋山仁」と「秋山幸二」の前例も

 日刊スポーツは11日(電子版)「名将が帰ってくる」と報じた。記事「原辰徳氏、新監督初仕事で『ポスト坂本』根尾当てる」の冒頭部分だ。ところが驚くべきことに、20代になると原辰徳氏(60)と聞いてもピンとこない者が少なくないという。

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 民放キー局の番組制作部門に所属する管理職は「原監督の誕生で、テレビスタッフは頭を悩ませる事態になりそうです」と打ち明ける。

「地上波でプロ野球の公式戦が放送されることは、もう滅多にありません。番組制作の若手スタッフにとって『原監督』と言えば原晋監督(51)、つまり青山学院大学陸上部の原監督を意味するんです。駅伝は各局が地上波で中継していますからね。ですので、会議で『番組に原監督を呼ぼう』と決まった場合、20代のADは青学に取材交渉を始めてしまうでしょう。実際、2015年に原辰徳氏は巨人の監督退任を発表しましたが、その頃に打ち合わせで『原監督』の名前が出ると、必ず『どっちの原監督ですか?』と若手スタッフが質問していました」

 勘違いが大きなニュースになったこともある。03年、福岡県の中学校が講演に数学者の秋山仁氏(71)を依頼したつもりが、ボタンの掛け違いから、当時は「元ダイエーホークス」の秋山幸二氏(56)が呼ばれたという“アクシデント”が勃発している。

 全国紙も報じたが、ここは地元ブロック紙の西日本新聞「『秋山氏講演』人違い 幸二さん、数学者の“代打” 『オレでいいの?』椎田中学校の体育館落成式 校長冷や汗、生徒は歓声」(03年11月22日)をご覧いただこう。

《バンダナがトレードマークの数学者秋山仁さんの講演を予定していた二十一日の福岡県椎田町の椎田中学校体育館落成式で、関係者の勘違いから、元ダイエーホークスの秋山幸二さんが登場する珍事があった。“秋山違い”に学校側は来賓の新川久三町長も加わり平謝りしたが、そこは球界の元スター。「数学者じゃありませんが、私でいいんですか」と“代打講演”を快諾。生徒たちも思わぬ元スター選手の登場に大喜びだった》

 記事によると、校長は02年2月に秋山仁氏の講演に感動。「ぜひ落成式に招待したい」と福岡県に仲介を依頼。校長が電話で「秋山先生の講演を」と説明すると、県の担当者は「秋山といえば秋山幸二さんだ」と思い込み、準備を進めてしまった。ちなみに、この頃の秋山幸二氏は02年にダイエーホークスを引退して解説者。ソフトバンクの2軍監督に就任したのは05年のことだった。

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