「原辰徳氏」が巨人監督復帰で、なぜかテレビ業界に混乱必至の声

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「平野綾」と「平野文」の組み合わせも

 話を元に戻せば、当日は体育館のステージに、「講師 秋山仁先生」と大書された垂れ幕が下がり、あいさつした町長も「秋山先生のお話をよく聞くように」と生徒を諭していた。にもかかわらず、到着したのは、通算本塁打437本の「秋山幸二」だったのだ。この後も引用させていただこう。

《教頭は真っ青な顔をして「大変なことになりました」と校長に耳打ち。校長は事態がつかめないまま控室に走り秋山さんに謝罪すると講演を承諾してくれた。
 秋山さんの突然の登壇に三百三十四人の生徒たちは仰天しながらも大歓声。
 講演後には「小久保選手の移籍をどう思いますか?」「身長がないのですが、野球選手としてやっていけるでしょうか」など質問が殺到。最後は体育館の前で記念写真に納まった》

 ちなみに15年には秋山仁氏も講演を行っている。この頃、椎田町は築上町となっていたのだが、西日本新聞は「『今度こそ本物です』 人違いから12年 秋山仁さん講演 築上町/北九州・京築」(9月28日)との記事を掲載した。講演の冒頭で秋山仁氏は「今度こそ本物の秋山仁です」と挨拶し、拍手喝采を浴びたという。

 再びテレビの世界に戻れば、他にも類例はあるようだ。

「『AKBの大島』と言えば、結成当時は大島麻衣さん(31)でしたが、その後は大島優子さん(29)になりました。スタッフは『麻衣』か『優子』か、どっちを番組に呼びたいのか、きちんと確認しなければいけませんでした」(前出・番組制作部門管理職)

 声優の平野綾(31)と平野文(63)も間違いが多いという。

「綾さんは『涼宮ハルヒの憂鬱』のハルヒ役が代表作で、文さんは『うる星やつら』のラムちゃんですね。しかも前者は『ひらの・あや』ですし、後者は『ひらの・ふみ』ですので、本当は間違えるはずがないんです。しかしスタッフの世代によっては間違いが起きます。特に『うる星やつら』をリアルタイムで見ていた世代は平野綾と平野文を混同してしまうんです」(同)

 管理職氏は「具体例は勘弁してほしい」と言うので、イメージをご紹介しよう。年配のプロデューサーが、ラムちゃんの「平野文」をゲストに呼ぼうと決める。若手スタッフに指示すると、こちらはハルヒの「平野綾」と勘違いしてしまう。

 当然ながら若手スタッフは「声優の平野綾さんですよね?」と確認を求めるのだが、ここでプロデューサーは混同。「そうです。平野さんの事務所と出演交渉を進めてください」と指示を与えてしまう――こんな感じだ。

 勘違いは誰にでもある。あなたにとって“原監督”と言えば、どっち?

週刊新潮WEB取材班

2018年10月18日掲載

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