レスリング栄和人元監督が独占初告白 伊調馨は「私の誇り」でも「これだけは言いたい」

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 今年1月の「パワハラ告発」で、女子レスリング強化本部長などの職を追われた栄和人元監督(58)。第三者委員会によってパワハラの一部は認定されたが、「これだけは言いたい」。独占初告白である。

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 栄監督は9月20日、ウソの告発によって名誉を傷つけられたとして、田南部力コーチ(43)を名古屋地裁に訴えた。そんな田南部コーチが現在指導する伊調馨(34)は、復帰戦となった先日の全日本女子オープンで見事優勝。ブランクをものともしなかった。

「馨選手にはおめでとうと言いたいです。今後、東京五輪の出場権を勝ち取り、世界の男子でも前例がない5連覇を目指してほしいと思っています」

 と、取材に応じた栄元監督は語る。

「私の誇りであることに変わりはありません。しかし、私としても、事実無根の濡れ衣だけは晴らしたかった」

 パワハラをめぐる第三者委員会の調査結果は「真摯に受け止め、反省もしたい」と述べる栄元監督。だが、田南部コーチらによる告発には看過できない点もあり、それゆえ訴えることにした――と説明するのだ。

 この問題では“栄監督がパワハラ認定を受けた”という事実がひとり歩きして報じられているが、当初の告発の根幹部分が第三者委員会によって否定されていることは、あまり知られていない。たとえば告発状提出当時に盛んに紹介された、“伊調の警視庁レスリング部への出入り禁止を栄監督が命じた”という点。それが原因で、田南部コーチが同レスリング部から外された、という見方もあったが、委員会はこれを否定している。

「『伊調さんとばかり練習し、伊調さんの都合に合わせて練習時間を変える田南部コーチにはついていけない』と、警視庁の選手3人が辞めています。田南部コーチが外れたのはこうした理由からであって、協会や私からの圧力などではありません。結局、警視庁は自チームの選手の強化に力を入れるため、外部の人間である彼女(伊調)の練習参加も断ったそうです」(栄元監督)

 そして、もし許されるならもう一度レスリング指導の現場に戻りたい、と語る。10月18日発売の週刊新潮では、反撃を開始した栄元監督の独占インタビューを報じる。

週刊新潮 2018年10月25日号掲載

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