ウルグアイ戦「南野拓実」「中島翔哉」2人のファンタジスタが誕生した瞬間

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ドリブル突破でサポーターの心を鷲づかみ

 前半36分の2点目は、中島の最も得意とするカットインからファーサイドを狙ったコントロールシュート。これはGKフェルナンド・ムスレラに阻まれたものの、詰めていた「半端ない」大迫が決めた。後半59分の堂安、66分の南野のゴールは、いずれもインターセプトからのショートカウンターと、日本はウルグアイのお株を奪う個の力とカウンターによる追加点で南米の強豪を突き放した。

 前回のコラムでは、南野が香川の後継者となるかがウルグアイ戦の焦点と書いたが、南野は香川とは違うタイプの司令塔であることを5万7239人の観衆に証明してみせた。そして中島は、後半42分に原口元気と交代したが、ファンから暖かい拍手が起こったことからもわかるように、相手を翻弄するドリブル突破で彼らの心をしかりとつかんだ。

 南野は先述したように先制点のシーンで、中島は後半36分にゴールに背を向けてタテパスを受けると、ワンタッチで反転して2人のマークを瞬時に外した。日本に「ファンタジスタ」が誕生した瞬間でもある。11月の2試合、さらには来年1月にUAEで開催されるアジア杯にも期待が膨らむばかりだ。

六川亨
1957年、東京都生まれ。法政大学卒。『サッカーダイジェスト』の記者・編集長としてW杯、EURO、南米選手権などを取材。その後『CALCIO2002』、『プレミアシップマガジン』、『サッカーズ』の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。

六川亨
1957年、東京都生まれ。法政大学卒。『サッカーダイジェスト』の記者・編集長としてW杯、EURO、南米選手権などを取材。その後『CALCIO2002』、『プレミアシップマガジン』、『サッカーズ』の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。

週刊新潮WEB取材班

2018年10月17日掲載

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