巨人「由伸監督」辞任で同情論噴出 フロント戦犯説を裏付ける“大型補強”失敗リスト

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無駄金の凄まじさ

 プロ野球・巨人の高橋由伸監督(43)の辞任が発表された。1975年生まれ。神奈川の桐蔭学園から慶應大学に進学。巨人への入団は97年。当時の監督は長嶋茂雄氏(82)だ。以来、2015年に引退するまで、ジャイアンツ一筋だった。

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 引退の翌年、つまり16年から監督としてチームの指揮を取ったが、3年連続でリーグ優勝を逃した。“常勝巨人”というスローガンを考えれば、引責辞任もやむを得ないのかもしれないが、スポーツメディアなどでは同情的な報道も散見される。

◇「【高橋監督と一問一答】球団慰留も固辞…『責任」繰り返し『勝敗は監督が背負う』」(スポニチアネックス:10月3日)

◇「巨人OBも疑問符…由伸監督辞任と原氏再々登板の“絶望人事”」(日刊ゲンダイDIGITAL:10月4日)

◇「巨人・後任監督を原辰徳氏に要請か 『由伸かわいそう』『人生狂わされた』と同情も」(しらべぇ:10月4日)

◇「『前略、高橋由伸様』最も嫌われた夕刊フジの“出禁”記者が最後に送るメッセージ『あなたの最大の不幸は…』」(夕刊フジ電子版:10月5日)

 プロ野球担当の記者も「メディアに同情論が少なくないのには、確たる根拠があるのです」と指摘する。

「高橋監督の手腕に問題があったのは事実です。マスコミ対応も決して良くはなかった。しかし引退した15年、そもそも高橋監督は現役続行を訴えていたのです」

 それでも、当時の監督だった原辰徳氏(60)は勇退。読売ジャイアンツの渡邉恒雄・取締役最高顧問(92)を中心に最高幹部から説得される形で監督に就任した。

「“高橋選手”を無理矢理、監督にしたのは巨人ですからね。指導者としての経験は選手兼一軍打撃コーチを15年に担当しただけです。解説者として外からプロ野球を見つめ直した経験も、専任コーチや二軍監督として若手の指導に専念した日々もない。こんな状況で名監督が誕生するはずもないことは、最初から分かっていました。彼一人だけに成績低迷の責任を取らせる形になったのは、たとえ慰留報道があったとしても、やはり気の毒すぎます」(同・プロ野球担当記者)

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