電撃引退の「滝沢秀明」が明かす“ジャニーさん”への憧れ 続発した不祥事、溶岩湖巡り、結婚観も

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スゲーこと言ってる

 ここまで話を聞いていて、自然と感じられるのは、ジャニー社長に対する、滝沢の尊敬の念の深さである。行動原理のほとんどがそこに由来しているような気さえする。ジャニー社長はマスコミにほとんど姿を見せないことで知られるが、最も近くにいた一人であろう目には、「師」は、一体、どのように映っているのか。

「昔は怖かったですね。若い頃、生意気言って、怒られたこともありますし……。でも、そういったところを全て受け止めてもらってここまで来られたので、もう本当に親以上の存在です。だから何かを返さなければ、という思いも強いんです。

 まだ10代の頃でしたが、未だに覚えていることがあります。その頃、ちょっと僕はとんがっていて、挨拶もしなかった時期があった。そうしたらジャニーさんはこう怒ったんです。

『僕はみんなに10のことをあげるから、あなたたちは1でもいいから僕に返しなさい。その1は挨拶でもいいんだ』

 子どもながらに、この人、スゲーこと言ってるな、とわかりました。ジャニーさんは今、挨拶や礼儀だけきちんとしていれば、僕らに10の幸せをくれるって言ったんだ……と10代ながらに思ったんです。

 ジャニーさん自身は、自分の人生を本当に楽しんでいるのかな。今になって思いますが、どれだけ自分の人生をタレントたちに注いできたんだろうか、と。だからこそ僕は、男としてそれを見習いたい……と切に思っているんです」

週刊新潮 2018年10月4日号掲載

特集「電撃引退の真意とは…『滝沢秀明』大いに語る」より

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