星野源、峯田和伸、MIYAVI…プロ役者を喰うミュージシャン俳優が大量進出

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“真打”吉川晃司は10月にTBS

「ミュージシャン兼俳優」と聞けば、誰を思い出されるだろうか。もちろん星野源(37)の名前を挙げる方は相当な数にのぼるだろう。だが、他にも芸達者が山のようにいる。最近、話題を呼んだ顔ぶれを見てみよう。

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 例えば映画なら、今年(2018年)7月、映画「BLEACH 死神代行篇」(佐藤信介監督(48)/ワーナー・ブラザース)が公開された。死神「朽木白哉」役で、原作ファンからも高い評価を受けたのが、ロックミュージシャンのMIYAVI(37)だ。

 アルバムが海外でもリリース。女優のアンジェリーナ・ジョリー(43)が自身の監督作品「不屈の男 アンブロークン」(16年日本公開/ビターズエンド)に抜擢したという“シンデレラストーリー”を持つ。

 11月には映画「ギャングース」(入江悠監督(38)/キノフィルムズ)が公開される。原作は裏社会や貧困問題を描いた肥谷圭介の同名漫画(講談社)だ。MIYAVIは「半グレ」で構成される犯罪営利組織・六龍天のトップである「安達」役のキャスティングが発表されている。早くも関係者からは“怪演”を期待する声が多いという。

 9月7日からは映画「泣き虫しょったんの奇跡」(豊田利晃監督(49)/東京テアトル)が公開された。年齢制限で奨励会を退会した過去を持つ将棋のアマ強豪が、特例でプロ編入試験を受ける物語だ。主演は松田龍平(35)。そのライバル役をRADWIMPSのボーカル・野田洋次郎(33)が演じている。

 そもそも野田は16年の日本アカデミー賞で新人俳優賞を、映画「トイレのピエタ」(松永大司監督(44)/松竹メディア事業部)で受賞したキャリアを持つ。「泣き虫しょったんの奇跡」は、映画の内容と共に、松田・野田の演技も観客から高く評価されているようだ。

 テレビに目を転じれば、日本テレビ系列で7月から9月に放送されたドラマ「高嶺の花」は、石原さとみ(31)の主演作。そして相手役として銀杏BOYZのボーカル・峯田和伸(40)が抜擢された。

 NHK連続テレビ小説「ひよっこ」(17年4月〜9月)の「小祝宗男」役で注目を集めたのは記憶に新しい。その勢いに乗って、峯田は「高嶺の花」で民放ドラマのレギュラーに初出演。だが平均視聴率は9%台(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と低迷に苦しむ。

 石原の演技や野島伸司(55)の脚本に対する批判の声も少なくなかった。だが峯田はしっかりと演じきり、名前がメディア上で言及されることは非常に多かった。まずは存在感をアピールできたと言えるだろう。

 真打は、吉川晃司(53)。TBSの「日曜劇場」(毎週日曜・夜9時)は10月14日から「下町ロケット」を放送する。15年に放送されて好評だったことから続編がオンエアされるわけだが、吉川は「帝国重工宇宙航空開発部・部長の財前道生」役だ。既に期待する声は多い。

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