かち上げ横綱「白鵬」のレパートリーに加わった「ペテン立ち」

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 記録だけを見れば、輝かしい成績だが……。幕内1千勝、さらに千秋楽を待たずして、41度目の優勝を飾った横綱白鵬(33)。マスコミは、大記録樹立のお祝いムード一色である。だが、取組の内容を見れば、過去に注意を受けた“かち上げ”のほかに“ペテン立ち”。「とても褒められたものじゃない」の声が聞こえてくるのだ。

 昨年11月の九州場所以来だから、実に5場所ぶり。13年連続優勝は、大鵬の記録を抜き去り、白鵬本人はご満悦である。が、さる相撲ジャーナリストによると、

「白鵬の今場所を振り返ると、5回も張り手を行っています。13日目の稀勢の里以外は、皆、格下の力士。これが“平成の大横綱”とは、情けなくなってきます」

 張り手は、手の親指の付け根を相手の顎に当てる。受けた相手は、軽い脳震盪を起こし、ほぼ勝負は決まってしまうという。

「同じ横綱が相手なら、あらゆる手を使って勝ちに行くのは分かります。でも、格下相手にやるのは邪道と言われています」(同)

 さらに、白鵬は、11日目の高安戦で、プロレスで言う“エルボー”の“かち上げ”も繰り出している。

「張り手同様の効果があります。本来は相手の胸に決めるのですが、白鵬は顔に当てる。昨年末に横綱審議委員会の北村正任委員長が、“横綱相撲とは言えない。美しくないといった投書が寄せられている”と苦言を呈しました」(同)

 それぐらいみっともない勝ち方というわけだ。しばらくは封印していたが、優勝から遠ざかったことで、“解禁”したのか。ただし、今場所の“禁じ手”はそれだけではなかった。

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