アントニオ猪木、制止を聞かず訪朝… これが最後の花道に?

国内 政治

  • ブックマーク

Advertisement

 元気ですか~。“燃える闘魂”アントニオ猪木参院議員(75)が菅義偉官房長官の制止を振り切って、北朝鮮の建国70年式典に出席するため7日に訪朝した。出発前、ご本人は“北朝鮮の本音を聞き出したい”と語ったが、永田町のみならずプロレス界でも冷ややかな目で見られている。

「猪木さんは、今回も北朝鮮の宣伝に利用されただけでしょう」

 こう語るのは全国紙の政治部デスクだ。

「猪木さんが北朝鮮で会談した朝鮮労働党のリ・スヨン副委員長は、金正恩委員長の留学時代にスイス大使を務めた大物。とはいえ、これまで猪木さんは何度かリ副委員長と会談しているが、何の成果もあげられていません。永田町では、選挙目的のパフォーマンスだと目されています」

 2013年の参院選の比例代表で、猪木氏は日本維新の会から出馬して当選した。来年改選を迎えるが、

「維新の会の分裂後、猪木さんは次世代の党に移ったものの、すぐに“日本を元気にする会”を立ち上げました。ですが、2年前に解散して、今は無所属クラブに属している。なんの後ろ盾もない猪木さんの再選は厳しいでしょう」(同)

 プロレス業界では猪木氏の体調を危惧する声が少なくない。ある興行関係者は、

「猪木さんの体はボロボロです。腰の手術をしたばかりで訪朝時も車椅子でしたが、長年重度の糖尿病を抱えていることに加えて、最近は少し理解し難い言動も目立つようになった。悲しいですが、政治家としては今回の訪朝が最後の花道になるかもしれません」

 昨年10月、生前葬を開いた猪木。もう、思い残すことはない?

週刊新潮 2018年9月20日号掲載

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。