“山根ロス”のボクシング連盟、新会長が逮捕歴を告白の仰天

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 新たな“ドン”の誕生か。

“アマ・ボクシングのドン”と畏れられた山根明会長が辞任した日本ボクシング連盟が8日、臨時総会と理事会を開き、宮崎県連盟会長の内田貞信氏(45)を新会長に選出した。不正を告発した「日本ボクシングを再興する会」の主要メンバーの一人である。

「騒動のきっかけは今年3月、宮崎で行われた全国高校選抜大会でのトラブルなので、順当といえば順当ではあるのですが……」

 とスポーツ紙ボクシング担当記者が苦笑する。

「内田会長は記者会見で“透明性のあるシステムを作る”と宣言。それはいいとして、いきなり“透明すぎる発言”が飛び出したのには唖然としました」

“透明すぎる発言”とは、自身の前科の告白だった。

「2015年に強要、恐喝等の容疑で逮捕され、懲役1年6月執行猶予3年の有罪判決を受けたそうです。怪文書が出回っていて、明るみに出るのは時間の問題とはいえ、自らカミングアウトするとは……」(同)

 誰しも叩けば埃(ほこり)が出てくるこのご時世、ならば先手を打って自ら埃をお見せしようというわけ。それにしても、山根氏を追い落とした後継者だけあって、大層な“埃”である。

 とにもかくにも“山根なき新体制”が発足したわけだが、現場では早くも“山根ロス”というべき由々しき事態が起きている。

「先頃閉幕したアジア大会で惨敗したのです」

 と連盟関係者が囁く。日本は金を含むメダル4個程度を見込んでいたが、結果は銅1個のみだった。

「“村田諒太を超える逸材”との呼び声が高い金メダル候補の堤駿斗(はやと)、そしてプロ11戦無敗の元世界王者・田中恒成の兄にあたる田中亮明が、いずれも明らかに優勢だった試合で僅差の判定負けを喫したのです。世界でも顔が利いた山根前会長の失脚は各国にも伝わっています。山根さんがいたら、こんな露骨なお手盛り判定を食らうことは絶対になかったのですが……」(同)

“縄つき”新会長のお手並み拝見。

週刊新潮 2018年9月20日号掲載

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