永田町の関心は安倍“三選”組閣 重要ポストに早くも「甘利」の名

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 総裁選真っ只中の自民党内では、9月20日の投開票を待たずして“安倍3選”後の論功行賞が話題になっている。勝ち組と目される議員のなかで、早くも甘利明・元経済再生担当相(69)の重要ポスト起用が囁かれているという。

 甘利氏は、総裁選で安倍陣営の選対本部を束ねる事務総長を務めている。自民党ベテラン議員によれば、

「甘利さんは、過去に何度も総裁選に携わってきたベテランですし、総理の性格もよく知っているし、麻生派なので麻生さんの名代ともいえる立場。10月人事で、彼が大臣に返り咲くのは間違いないでしょう」

 昨年2月に麻生派入りした甘利氏の党内での肩書は、行政改革推進本部長だ。身から出た錆とはいえ、2年前に金銭授受疑惑で経済再生担当相を辞任したのは記憶に新しいが、

「昨年10月の総選挙で甘利さんが当選したことで、党内では“みそぎはすんだ”と考えられています」

 こう語るのは、全国紙の政治部記者だ。

「甘利さんは霞が関に幅広い人脈を持ち、仕事ができる人。安倍総理もその手腕を高く評価して、信頼している。今年6月、安倍総理が麻生さんや二階幹事長らに3選を目指すと伝えた食事会にも、甘利さんは同席しています」

 で、甘利氏が射止めそうなポストは?

「甘利さんが、行政改革本部で熱心に取り組んでいるのは厚労省の分割。そこで厚労相への起用が有力視されています。また、石破さんを支持した竹下亘総務会長の後任に据えることも考えられます」(同)

 僅か2年で表舞台へ復帰する甘利氏。当然、党内にやっかみの声は少なくない。自民党の中堅議員は、

「世間は、2年前の疑惑をまだ忘れていません。安倍総理が甘利さんを入閣させればマスコミから“お友達内閣”と批判されて、支持率が低下する危険は少なくありません」

 安倍総理の“謙虚”と“丁寧”が試される。

週刊新潮 2018年9月20日号掲載

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