安倍総理を“内乱予備罪”で告発!? 「平野貞夫」元参院議員語る

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「私も82歳だからね。ボケたんじゃないかと言われるかも知れないけど、正気ですよ」

 そう話すのは、元参院議員の平野貞夫氏である。

 参院議員として、自民党から新進党や自由党など政界を渡り歩き、「小沢一郎の知恵袋」と呼ばれた平野氏が、どうしたことか安倍総理を刑法78条の「内乱予備罪」で告発するというのだ。

 ちなみに、内乱予備罪とは、前条の77条にある「内乱」を準備した場合に適用される。その内乱とは、

〈国の統治機構を破壊し、又はその領土において国権を排除して権力を行使し、その他憲法の定める統治の基本秩序を壊乱することを目的とした暴動〉

 のこと。いわば極左暴力集団のようなテロ組織が国家転覆を仕掛けてきた際に使う法律だ。もっとも、六法全書には書いてあるものの予備罪も含めてこれまで一度も適用されたことはない。それにしても、時の首相を指して「内乱」を予備したとは、ずいぶん突飛に聞こえるのだが、平野氏が言うのだ。

「たしかに告発は乱暴かも知れません。でも、保守本流を自任する私からしても安倍総理が6年間やってきたことは数の論理で“統治の秩序”を壊すようなことばかりです」

 で、具体的に何が違法行為にあたるのか。

「まず、安保法制では憲法と矛盾する“解釈改憲”を強行したことが1番目。これは憲法規範を破壊する行為です。次は昨年9月に臨時国会で冒頭解散したこと。国会をないがしろにした憲法53条違反にあたる。そして、モリカケ問題では、公文書の改ざんを引き起こし国会の審議権を妨害しました。法律を読めば、内乱予備罪は為政者にだって適用できるんです」

 平野氏、大真面目なのである。

「すでに弁護士とも打ち合わせが進んでおり、9月7日の午前中には東京高検に告発状を提出する予定です。受理されるかどうかは分からんけどね」

 さぞや検察も面食らうに違いない。

週刊新潮 2018年9月13日号掲載

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