作業着のユニクロ「ワークマン」、今度はカジュアル路線“新業態”で成功の理由

企業・業界2018年9月13日掲載

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ららぽーとにはライバルばかり

 もっとも、新店舗の入ったららぽーとの階下(2F)には、UNIQLO(ユニクロ)、L-Breath(エルブレス)、そして、アウトドアブランドの名門、THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)やColumbia(コロンビア)もある。“作業着のユニクロ”ともいわれたワークマンだが、アウトドアにまで手を広げると周りはライバルばかりである。

「いえ、参考にはさせていただきますが、対峙するつもりはありません。創業当時より、弊社が目指してきたのは“作業員のコンビニ”です。そこに変わりはありませんし、『ワークマンプラス』の商品は、一流アウトドアブランドほどの機能はなくても、多くの人が望む機能に絞って展開できればと考えております」(同)

 意気込みはちょっと控えめだが、「ワークマンプラス」は今後も伸びるというのは経済評論家でフィッシングジャーナリストの平野和之氏(42)である。

「私も、私の釣り仲間の間でも、ワークマンの使用率は非常に高いですよ。とにかく丈夫で安い。一流ブランドのカッパは、『ラベルを貼っただけで他社の品物と変わらない』なんて代物があったりもしますから、ラベルで高額にされるのは不本意。その点、ワークマンは、値段と耐久性のバランスが非常にいいわけです。特にカッパは、ワークマンがバイク用に売り出したものの評判が高い。カッパの基準には耐水性というものがありますが、アウトドアの一流ブランドには耐水圧20000㎜で数万円するものがありますが、これは台風にも耐えられるレベルで、通常の雨には必要のないもの。そこへ同社は、耐水圧が15000㎜ではあるものの5800円です。今流行りの、身の丈に合った範囲でアウトドアを楽しむ“ゆるキャン”や山歩き程度の登山であれば、ワークマンで十分でしょう。むしろ引き裂き強度なら、一流アウトドアブランドよりも強いかもしれません。日頃から使用していることもあり、経済評論家として今年初めにラジオ番組で『ワークマンの株は伸びる』と言っていたのですが、なかなか信じてもらえなかった。でもどうです? ワークマンの株は上がり続けています。そしてこれから秋冬に向かうことで、より売上は伸びるはずです。夏のインナーよりも防寒アウターのほうが単価は高いですからね」

 では逆に、今後、ワークマンに求められるものは何か。

「だいぶよくなってきてはいるのですが、まだデザインが垢抜けないモノが多い。また、先ほどのカッパに関しては、耐水圧は十分なので、透湿性を向上させ、蒸れにも対策してほしい。それと、ファスナーですね。これはコスト的に難しいかもしれませんが、やはり耐久性で考えるとYKKに勝るモノはない。ファスナーをYKKにしてもらえるといいんですが……」

 愛好者からも熱い視線を送られる「ワークマンプラス」は、今後11月下旬に埼玉の「ららぽーと富士見」に2号店を出すことが決定済みで、1年以内に10店、2~3年で100店まで増やす計画だという。やる気ワクワク――。

週刊新潮WEB取材班

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