小池都知事、“汚染水悪化”でも豊洲開場 根拠なき延長で120億円が無駄に

政治週刊新潮 2018年9月13日号掲載

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 厚顔無恥か、鉄面皮、あるいは、カエルの面にナントカか。「安全だが安心ではない」との迷言を吐き、「豊洲移転」にストップをかけてきた小池百合子都知事(66)。ところが、汚染水の数値はさらに悪化しているのに、ここに来ての安全宣言である。遅れに遅れたすえ、10月11日に豊洲市場は開場することになった。

 2016年8月の就任早々、小池知事は築地市場の豊洲移転見直しに手をつけた。それから、2年。一体、何が変わったのか。

「当時、地下水のモニタリング調査の結果が17年1月に公表されることになっていました」

 と解説するのは、都政担当記者である。

「小池さんは、それを待たなければ安全性を確認できないと、移転計画を全面的にストップ。そして、ベンゼンの数値が環境基準の79倍という結果が明らかになると、それ見たことかと、さらに先延ばしにした。でも、地下水が口に入るわけでもないし、専門家は安全だと主張した。すると、小池さんは、“安全だが安心ではない”と、禅問答のようなことを言い出したのです」

 実は、地下水の汚染の程度は、現在、逆に悪化しているのである。

「17年9月に、環境基準の160倍というベンゼンを検出し、今年7月にも140倍という数字が出ました。にもかかわらず、地下水汲み上げのポンプの設置と、地下空間の床をひび割れしにくいコンクリートで覆ったからと、小池さんは7月31日に安全宣言を出したのです。これまで騒ぎ立てていたのは、結局、何だったのでしょうか」(同)

 根拠のない移転延長のせいで、業者への補償費や施設の維持費など120億円超の都民の血税が無駄になっているのだ。

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