投資ファンドからも三行半「大塚家具」久美子社長 “イケア路線”の失敗

企業・業界週刊新潮 2018年9月6日号掲載

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 本家本元の「竹取物語」では、かぐや姫が5人の貴公子に無理難題を突き付けて、求婚を諦めさせる。翻って、大塚家具のかぐや姫こと大塚久美子社長(50)は、投資ファンドからも三行半を突き付けられ、無理難題が山積みの経営状態。もはや、運のツキ。帰るべき月が、内部留保とともにみるみる欠けていく。

 その苦境は、店舗を訪れてみれば一目瞭然。

 買い物客で賑わっているはずの週末の午後、まずは大塚家具で最大の売り場面積を誇る有明本社ショールームを覗いてみることにした。

 入り口から奥にあるカーテン、絨毯の売り場に客が1組。さらに、照明の売り場では、3組の客が品定めをしていた。上の階にある久美子社長肝煎りのアウトレットと中古品の売り場では、店員から商品説明を受けている男性客1人。そして、100万円以上の値札が付いている高級家具の売り場には誰も人がおらず、ミシッと床が軋む音が聞こえるほど。東京ドームのグラウンド以上の広さがあるのに、1時間で目撃した客は12組に過ぎなかった。

 さらに、都心の主要店舗である新宿ショールームや銀座本店も似たようなもの。

 どこの売り場でも、店員は手持ち無沙汰で暇を持て余している様子だった。

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