“手造り”で売る田中義剛の「花畑牧場」生キャラメル、実際は完全機械化 元従業員が証言

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マニュアルに従えば

 この元従業員は、「自動練機日報」なるものを見せてくれた。そこでは生クリーム、生乳、水あめ、グラニュー糖など練機に投入する材料の分量はもちろん、点火、一時撹拌、ビーンズ煮詰など、その後の工程とかける時間や温度について細かく指定されている。要は、完全機械化のためのマニュアルである。

 元従業員が話を続ける。

「練り上がったキャラメルはバットという平たい容器に入れて冷まします。冷蔵タイプは、マイナス19度くらいで冷やしてからマイナス10度ほどで保管。常温タイプは25度くらいの部屋に置き、その後冷蔵庫に入れます。それらをカットするのも紙で包むのも機械で行います。ただ、箱に詰めるのは、常温タイプは機械ですが、冷蔵タイプだけは手作業ですね」

 念のためにパッケージを確認すると、常温タイプには「手造り」の表記はないが、冷蔵タイプには明記されている。まさか、箱詰め作業を「手造り」と呼んでいるのではなかろうが。ちなみに色や味については、

「特にメロン味は、機械で造るようになってから、薄い黄色だったのが茶色に変わりました。昔から働いている人は、“機械と手炊きでは味がまったく違う”と話しています」

 先のパート従業員の話とも重なるのだ。

(下)へつづく

週刊新潮 2018年8月30日号掲載

特集「『手造り』はテレビ用で従業員もビックリ! 『田中義剛』の完全機械化『生キャラメル工場』」より

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