黄金世代からまた初V「大里桃子」

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“黄金世代”のルーキー2人が明暗を分けた。

 神奈川・大箱根CCで行われた「CATレディース」。初日は沖縄出身の新垣比菜が首位に立った。1998年生まれの19歳は、4月の「サイバーエージェントレディス」で初優勝を飾っている。

 初日を終えた新垣は、

「富士山の近くでは、アマチュアの時からいい結果が多かったですね」

 とご機嫌だったが、2日目に悪夢が襲った。

 ツアー記者が語る。

「新垣のスコアは、一緒にラウンドした三ヶ島かなが付けていましたが、最終ホールが6だったのに、うっかり5と書いた。それを新垣が気付かず、そのまま提出してしまったのです」

 新垣は首位に2打差の単独2位という好位置でホールアウトしていたが、スコアの過少申告で失格になってしまった。

 そんな新垣に代わって首位に躍り出たのが、同じ98年生まれで、8月10日に20歳になったばかりの大里桃子。熊本出身で、同じ九州地区の同学年に、鹿児島の勝みなみ、宮崎の三浦桃香がいる。沖縄の新垣を含めた4人は、ジュニア時代からの顔なじみで切磋琢磨し合ってきたという。

「比菜ちゃんと回れると思ってワクワクしていたので、(失格と聞いて)ショックだった」という大里は、最終日の朝、新垣の母親から直接激励を受けたとか。おかげで気を取り直せたという大里は、激励に応えて見事初優勝を果たした。

「高1でみなみが(プロツアー最年少)優勝したときは、私もその場にいて、すごく悔しかった」

 とは試合後の大里。

「でも、強い同級生がいなかったらここまで出来ていない。熊本の方々に少しでも良いニュースになれば」

 上田桃子に続く、“熊本の桃子”。お見知りおきを。

週刊新潮 2018年8月30日号掲載

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