木村拓哉が主演の話題作「検察側の罪人」に熱烈なキムタクファンは怒り心頭

エンタメ 映画 2018年9月2日掲載

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キムタクの「リアルなヒールイメージ」を悪用?

 女性ファンは、「検察側の罪人」における木村拓哉には、「ネット上における木村拓哉バッシング」を連想させるところがあると感じたという。

「原作で主人公は官舎に住んでいますが、映画は芸能人が住みそうな高級マンションです。妻と娘も、映画版は妙に工藤静香さんやKoki,さん(15)を連想させるところがあります。また文庫で上下2冊という大作だから仕方がないかもしれませんが、木村くんが演じる検察官が犯罪に手を染める動機が、やっぱり伝わってきません。悪役でも見せ場は必要です。特にこの映画は“正義”を巡って2人の検事が対立するのですから、木村くんの役も『こっちの言っていることも分かるなあ』と観客に共感してもらわなければならないはず。ところが映画の木村くんは悪役ではなく、単なる嫌な奴です。常にイライラして、不機嫌な表情を浮かべながら、ひたすら暴走に暴走を続けていくだけです」

 女性ファンは「木村くんが犯罪に手を染める場面など、素晴らしいシーンもいくつかありました。だからこそ、余計に残念です」と唇を噛む。

「一方、ジュリーさんが寵愛するニノは、正真正銘の善玉キャラを楽しそうに演じて終わりです。悪の木村くんと正義のニノが対等なら、私も楽しめたでしょう。でも木村くんの役は“暴走を続けるだけの検事”で、そこに人間性は感じられません。飯島さんが制作に参加すれば、もっと木村くんとニノが、がっぷり四つに組む映画になったのではないでしょうか。こうなった原因が、プロデューサーのジュリーさんにあるのは明らかです。『可愛いニノに、噛ませ犬として木村拓哉をぶつけよう』という意図が見え見えです。SMAPファンなら誰もが、この悪意を見抜いています。劇場で上映が終わると、50代のSMAPファンが無念そうに溜息をつき、30代の嵐ファンが大満足の笑顔を浮かべていました」(同・女性ファン)

 ファンにとってはキムタクが新境地を切り開いた傑作どころか、「木村拓哉が藤島ジュリー景子に苛められる2時間」でしかなかったことになる。この女性ファンは「“新しい地図”でなくとも、木村くんにはジャニーズを辞めて、独立してほしいです」と願う。

「検察組織で身動きの取れない主人公は、ジャニーズに絡め取られている木村くんそのものです。あそこまで忠誠を尽くしても、悪役の見せ場1つ作ってもらえない。なら、もうジャニーズに用はないでしょう。事務所には充分に稼がせました。もう義理はないはずです。解き放たれても誰も怒りません。木村くんが1人で個人事務所を立ち上げれば、飯島さんとジェリーさんの闘争から距離も置けます。木村さんご自身も、もう充分に稼がれたでしょう。誰のことも気兼ねせず、ある意味ではファンからも自由になって、自分がやりたい役にチャレンジしてほしい。そして真の役者として成長していくところを見ていきたいです」

 組織に対して忠節を尽くしたにもかかわらず、非道な仕打ちを受けて我慢を重ねるというストーリーは、国民的スターだった高倉健(1931〜2014)の魅力を引き出した、任侠映画の王道パターンだ。

 キムタクのリアルな境遇と似ている気もするが、果たして「検察側の罪人」がヒット作となり、木村拓哉が高倉健と肩を並べるスターとなる日は来るのだろうか?

週刊新潮WEB取材班

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