石破さんと彼を支持した人たちを干す――総裁選で“殲滅”狙う「安倍総理」のオフレコ発言

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 事実上の国のトップを決める自民党の総裁選は、9月7日告示、20日投開票の日程で行われる。3選を目指す安倍晋三総理(63)は、「(総裁選が)終わったらみんなで挙党一致体制を作っていく。(報復人事は)一切ない」(今月7日の自民党役員会)と、“試合が終わればノーサイド”との表明だが、その本心は……。

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 今回、安倍総理の「敵」となる石破茂元幹事長(61)について、“激しい恨みを持っています”と、その心中を代弁するのは、総理に近い自民党議員である。

 曰く、“石破さんには3度裏切られた”。1993年に自民党が下野した際に、石破氏が離党し、翌年、新進党に加わったのが1度目。第一次安倍政権時に参院選で惨敗を喫し、窮地に陥った安倍総理を公に批判したのが2度目。そして一昨年の内閣改造で、石破氏が入閣を断ったのが3度目だという。

「だから報復人事は一切ないなんてあり得ない。今回の総裁選で石破さんを徹底的に潰すつもりですよ」

 石破氏に複雑な感情を抱く“親分”に追随するように、“子分”たちも石破氏を口撃。例えば菅義偉官房長官は、

「オフレコで、『裏切り者がどうなるか見ていてほしい』と豪語している。石破さんが提唱する防災省の創設についても、『何年に1回の大災害に備える役所を作って、何もない時はそこの役人は何をしているの?』と腐しています」(大手メディアの政治部デスク)

 そして官邸関係者は、安倍陣営の狙いをこう総括する。

「安倍総理は近しい議員やスタッフに、『(総裁選に勝って)石破さんと彼を支持した人たちを干す』と胸の内を明かしています。目的は単に勝つことではなく石破派の殲滅で、今後、二度と彼が総裁選に立てないようにするべく、完膚なきまでに叩くことです」

 対する石破陣営は直接討論を重ね巻き返しを図ろうとしているが、総理はその策に乗ろうとしない。怨念や嫉妬が渦巻く政治の世界。8月30日発売の週刊新潮では、さらなるオフレコ発言と共に、総裁選の裏側を詳しく報じる。

週刊新潮 2018年9月6日号掲載

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