「手縛っていい?」で再就職の手を縛られた「福田財務次官」の転身先

政治週刊新潮 2018年8月16・23日号掲載

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〈おっぱい触っていい?〉

〈手縛っていい?〉

〈ああキスしたい〉

 この、いやらしい言葉がなければ、財務省の福田淳一前事務次官は、今ごろ第二の人生を悠々と待つ身だったに違いない。ところが、くだんのセクハラ発言が足を引っ張って、再就職もままならないという。そこで、浮上しているのが昔取った「杵柄(きねづか)」だった。

 ***

 最近は天下り先が少なくなったとはいえ、「官庁の中の官庁」である財務省のトップは、辞めても引く手あまたである。

 たとえば、福田氏の一代前の佐藤慎一元次官は、退職すると間もなくサントリーホールディングスの顧問に収まり、その前の田中一穂元次官は、現在、日本政策金融公庫総裁である。

「この他にも日本たばこ産業(JT)やメガバンクのシンクタンクなど、財務省幹部には“指定席”があって、円満に退職すれば再就職に困ることがありません。ところが、福田さんの場合、セクハラ発言で辞任したことが響いて、どこも引き受けようとしないのです」(財務省担当記者)

 が、芸は身を助くというべきか、学生時代に受けていた「試験」がここで役に立ちそうなのだ。

 財務省の関係者が言う。

「福田さんも、しばらく自分に再就職の声がかかることはないと覚悟しているようで、目下、準備しているのが、法曹の世界に進むことです」

 ちなみに福田氏は、東大在学中に国家公務員一種(現在の国家公務員総合職)の試験を10番以内で合格しているだけでなく、司法試験も上位で受かっている。

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