韓国政府が煽る「慰安婦映画」が大コケ 製作費25億ウォン、青瓦台でも上映会

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赤字になる恐れ

 これまで韓国では、何度か慰安婦をテーマにした映画が製作されている。例えば16年公開の「鬼郷」は累積観客動員数358万人を突破する大ヒット。当然、青瓦台がこれだけ煽った「Her story」も多くの観客が詰めかけると思われたが、

「興行成績は全く良くありません」

 こう語るのは、元朝日新聞ソウル特派員でジャーナリストの前川惠司氏だ。

「公開直後の週でも観客動員数は約4万人で、1カ月後も約32万8千人と伸び悩んでいます」

 実際、映画を見た韓国人女性に聞くと、

「日曜日に60席ほどのミニシアターで見ました。満席で立ち見になるかもしれないと心配しましたが、観客は50人もいなかった。映画は法廷シーンが中心で、日本兵の残虐行為は字幕で語られているだけで退屈。『イ・サン』のハン・ジミンもワンシーンの出演だけでガッカリしました」

 この映画の製作費は25億ウォン(約2億5千万円)。このままでは赤字になる恐れもある。

「大ヒットした『鬼郷』はソウル市が中心になり、小学校などに動員をかけていました。今回は動員をかけていませんでしたが、青瓦台が予想した以上に観客動員数が悪かったので大統領夫人に鑑賞させたのでしょう」(前川氏)

 最近になり、なぜかソウル市内にある複数の小学校の教師たちが団体鑑賞を始めたという。

週刊新潮 2018年8月16・23日号掲載

ワイド特集「真夏の夜の夢」より

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