“エスカレーターは学力低い”は過去の話! 「大学付属校」が人気を集める4つの理由

ライフ週刊新潮 2018年3月22日号掲載

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公立中学? 中高一貫校? 大学付属? わが子を進学させるべきはどっち?――おおたとしまさ(3/3)

 わが子の中学受験にあたり、「私立中高一貫校」「国立中高一貫校」「公立中高一貫校」と共に進学先の候補となるのが「大学付属校」だ。育児・教育ジャーナリストのおおたとしまさ氏が導く進学ガイド。本稿では、大学付属校の特長について解説する。

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 高校受験だけでなく、大学受験も回避しようとするのなら、大学付属校という選択がある。そしていま実際に、大学付属校が人気だ。消極的な理由と積極的な理由がそれぞれ2つずつある。

 消極的な理由の1つは、2020年以降の大学入試改革の混乱を避けたいというもの。大学入試改革実施後の数年は、大なり小なり混乱が生じることが予測され、先行きが不透明だ。その点、大学付属校に入っておけば、混乱に影響されることなく内部進学できるというわけだ。もう1つの消極的な理由は、文科省が私立大学の定員を厳格化したこと。都内の私立大学が合格者数を絞らざるを得ず、その分入試の難化が予測されているのだ。だったら中学校や高校から入れてしまえというわけだ。

 積極的な理由の1つは、大学受験勉強に縛られない大学付属校のカリキュラムの魅力だ。受験のための勉強ではなく、大学で学ぶための準備としての勉強に時間をかけることができる。大学入試改革が目指す高大接続はまさにそれを狙いとしており、理想の高大接続の姿が、実はすでに大学付属校の教育に実現されているのであれば、最初からそこに行けばいいではないかというわけだ。

 大学付属校というとかつては「エスカレーター」と揶揄され、大学受験組と比べて「学力」が低いことが問題視されていた時期もある。しかしいま、「学力観」自体が変化して、大学付属校の教育に追い風が吹いている。しかも、昨今、大学付属校であっても、大学で学ぶために必要な学力をつけさせるためにかなり勉強させている。たとえば明治大学付属明治高等学校では、内部進学の条件に英検2級とTOEIC450点の条件を課している。まさに大学入試改革が実現しようとしている、大学での学びを意識したカリキュラムが実施されているのだ。

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