“ヒノキ造り”のカプセルホテル誕生 香で観光客を引き寄せ

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 吉野山といえば「桜」である。

 かつては豊臣秀吉が花見に訪れ、さらに時をさかのぼれば、西行が庵を結んだともいわれる、言わずと知れた桜の名所である。

 もっとも、本稿の主役は「吉野桜」ではなく「吉野檜」。このほど、天井や壁など内装の大半を吉野檜で覆ったお宿が近鉄奈良駅前にお披露目と相成った。それも、瓦葺きの入母屋屋根に漆喰の壁の日本旅館……ではなくカプセルホテルだというから興味は増す。

「小さい頃から檜の匂いが大好きで、世界中の人たちに吉野檜の匂いを感じてほしかった」
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