大人はうんざりするZOZO「前澤社長」の金持ち自慢 「ネット服屋」の成功はそんなに偉い?

エンタメ週刊新潮 2018年8月2日号掲載

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 フェラーリにプライベートジェット機、200億円はあっさり超えるアート蒐集。ネット服屋ことZOZOTOWN・前澤友作社長の金持ち自慢が止まらない。球団経営をぶち上げ、女優・剛力彩芽との交際もオープン過ぎて、その錬金と勘違いにうんざりするのである。

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〈ラッシュにもまれてつらそうな顔をしているサラリーマンを見ているうちに、このまま大学に行って就職するというレールに乗っかるのは嫌だなと〉

 と過去に語っているのは、ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営する「スタートトゥデイ」の創業社長・前澤友作氏(42)である。

 女優・剛力彩芽(25)との交際、彼女とのロシアW杯決勝現地観戦、その後の剛力のインスタグラム全削除、自社ブランド立ち上げ、「プロ野球球団を持ちたい」発言。あれもこれも2018年に起こった、あるいは起こされた前澤社長絡みの出来事であり、その度に自社の株は上昇し……といった具合に、カネと女と発言は地下茎の如く絡み合い、社長ご当人の人生双六に一役も二役も買っている節がある。

 早実高在学中から音楽活動にのめりこんでいた彼は、その言葉通りにレールから外れた。94年に高校を卒業しても大学に進学はせず、当時交際していたガールフレンドの米国留学に付いて行くことにしたという。

 帰国後、自宅の6畳1間を事務所とし、米国で買い付けたレコードやCDのカタログ通販を手掛け、年商は1億円に。同時に続けていたバンド活動も順調でメジャーデビューまで果たすが、前澤氏はビジネスの方を選んだ。98年に自社を設立。00年頃にファッションのネット通販に打って出て、04年にZOZOTOWNを開き、07年に東証マザーズ、12年に東証1部上場を成し遂げた。

 地元・千葉への愛は深く、本社所在地近辺に住む社員には「幕張手当」を月5万円支給。基本給とボーナスは約900人いる従業員一律で、違うのは役職給のみ。地元愛で言うなら、16年に千葉ロッテの本拠地球場の命名権を「10年31億円」で買い取り、【ZOZOマリンスタジアム】と名付けた。

営業利益は326億円

 今年3月期の数字で見ると、参加ブランドは6443、年間購入者数722万人、商品の取扱高2705億円、本業の儲けを示す営業利益は326億円。エルメスやプラダ、グッチといったラグジュアリー系を除いたブランドが軒並み顔を並べていると言っていい。

「試着させずに服を売るなんて無理という声、流行、消費増税といったハードルを、便利さやオシャレ度、ブランド数の増加、送料無料サービスで越え、成長曲線を描いてきました」

 と、業界関係者。

「例えば、セレクトショップを展開するユナイテッドアローズは本来ならライバル。でも、重松さん(理(おさむ)名誉会長)は早い段階でZOZOに億単位を出資していたし、業界内で評価する人はそれなりにいました」(同)

 そして設立から20年の時を経た今年、前澤氏自身が、

〈訳あってめちゃめちゃ働くことにしました〉

 と宣言。スマホと連動させて各自の体型を隈なく記録する「ZOZOスーツ」の無料配布、それを基にプライベートブランドを興し、Tシャツとデニムパンツ、そしてオーダーメイドスーツの販売を始めたのだった。

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