「松坂大輔」「上原浩治」“昔の名前”でオールスター笑話

野球週刊新潮 2018年7月26日号掲載

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 今年のプロ野球オールドスター、もといオールスターの主役は、誰がどう見てもこのご両人だった。

 1998年ドラフト1位で西武に入団した松坂大輔(37)と、同年やはり1位で巨人に入った上原浩治(43)のプロ入り同期コンビだ。

 2人はルーキーイヤーに旋風を巻き起こす。揃ってオールスターに選出され、第1戦で先発として投げ合った。ペナントレースでも、松坂は16勝、上原は20勝を挙げ、共に最多勝タイトルと新人王に輝いた。そして、2年目以降も2人は着実に実績を重ね、沢村賞をはじめ、最優秀防御率、最多奪三振などを獲得した。

 2007年、松坂はポスティングでレッドソックスへ。09年には上原も海を渡りオリオールズに入団した。

 松坂が日本復帰したのは15年。上原は今季からだ。

 7月16日現在、松坂は日米通算167勝。中継ぎ・抑えに転じた上原は同134勝128Sを挙げている。

 たしかに、20年間の実績は賞賛に値する。だが、今季のそれがオールスターの名に値するかというと首を傾げざるを得ない。松坂は7試合に先発し3勝3敗。上原は中継ぎ24試合登板で防御率3・91である。

 そして案の定、第1戦に先発した松坂は1回5失点と大炎上。第2戦に登板した上原は1回0封だったが、走者を2人出し、見るからにアップアップだった。

「2人ともファン投票選出なので、実力より人気で選ばれるのは仕方ないですけどね」

 とスポーツ紙デスクが苦笑する。

「情けないのはテレビ局。中継の間、この2人にだけスポットを浴びせ続けた。せっかくのオールスターですから、ニューヒーローを売り出さないと。もっとも、大谷翔平なき今、スポットを当てるに足る選手がいないのもたしかですが」

 今年の第2戦は復興を祈念して熊本で催された。プロ野球こそ往時の輝きを取り戻してほしいものだ。