時の人「柴崎岳」妻が主演のワケあり映画公開 あの事件で一時撮影中止に

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 W杯で活躍の柴崎岳との結婚で、こちらも時の人となった女優の真野(まの)恵里菜(27)。彼女をめぐる、もう一つの朗報である。主演映画「青の帰り道」が、この冬公開されるのだ。

 2009年、アイドル歌手としてメジャーデビューし、13年からは女優業に専念する真野。一昨年はNHK朝の連ドラ「とと姉ちゃん」、TBSの「逃げるは恥だが役に立つ」など話題作にも出演している。

 今回の真野の役どころは、群馬県前橋市の女子高生。彼女を取り巻く男女6人の同級生たちとの交流と、その後を描く青春群像劇だ。

 監督の藤井道人氏はいう。

「18歳から28歳まで、登場人物たちの夏に焦点を絞り、描いた作品です。主役は特に幅広い年齢を演じる技量が要される。誰がいいかと考え、園子温監督の『みんな!エスパーだよ!』で好演していた真野さんが真っ先に思い浮かびました」

 そうして撮影が始まったのが、実は2年前だった。そこに事件出来(しゅったい)――8月半ば前橋ロケの最中に、高校生役で出演中の高畑裕太が宿泊先の女性従業員に性的暴行を加えたカドで逮捕されたのだ(不起訴処分に)。撮影中止を余儀なくされた。

 藤井監督も感慨深げだ。

「既に7割は撮影も終っており、手応えも感じていました。諦めきれず、出演者の皆さんに集ってもらい、来年の夏、もう一度撮り直したいとお願いしたんです。全員、賛同してくれました。特に真野さんは大粒の涙を流し、喜んでくれました」

 高畑の代役には若手の戸塚純貴を立て、この5月、晴れて完成となった。

「彼女は主役として最初から引っ張ってくれる存在でしたが、特に1年後に同じシーンを撮り直した際は違う演出を提案してくれたり、積極性を感じましたね。自らの役に強い共感を持ってくれていました。……その頃から柴崎さんとお付合いしているなんて思いもよりませんでしたが」

 真野は結婚後も女優を続けるそうだ。世界に名を売った“夫”と巧みなパス交換を見せるかも。

週刊新潮 2018年7月26日号掲載

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