去年の映画賞総なめ「菅田将暉」を支える凄腕マネージャーのバランス力

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自分より自分を知っている

 加えて「キセキ」では報知映画賞、日刊スポーツ映画大賞、キネマ旬報で主演男優賞を受賞。「あゝ、荒野」では毎日映画コンクールで男優主演賞、日本アカデミー賞では最優秀主演男優賞、芸術選奨文部科学大臣新人賞(映画部門)も獲得。主演映画をひっくるめて日本インターネット映画大賞、おおさかシネマフェスティバルでも主演男優賞を獲得し、おまけに「帝一の國」のふんどし姿にはベストフンドシストアワードまで贈られたほど――日本映画界は菅田頼みといった感じである。

 それを思うと、今年はまだ公開された映画は土屋太鳳とのW主演「となりの怪物くん」(東宝)のみ。前述の通り、どちらかというとテレビドラマに注力の年のようなのだ。

「仕事のバランスを取っているのだと思いますよ。ただし仕事を選んでいるのはマネージャー。菅田はマネージャーを“自分より自分のことを分かっている”と非常に信用しているんです。それで映画に寄せてみたり、ドラマに寄せたり、作品によって違うキャラを選んだりとバランスよく配分することで、彼の役者としての幅も広がってきていると言われています」(同)

 菅田の所属するトップコートは今年3月にマネージャーを募集したのだが、その公式サイトでは菅田が理想のマネージャーについて動画で語っている。

「マネージャー業はぼくの知らない苦労も沢山ある仕事で、とにかく色んな本も読むし、人の何倍も待つ仕事ですし、人の何倍も耐える仕事ですし、ある種、アーティストの人生を一緒に作る作業なので自分主体でない仕事の仕方なので、我が出過ぎてもダメ。かといっても他人ごとでつきあってもらわれると、一緒に一喜一憂できない。そのバランスが難しいと思います。その辺がクレバーに、素直に、自由にやれる人がいいのかな」

 なかなかハードルの高い仕事だが、こうも語っている。

今年は松坂桃李に

「ぼくについているマネージャーさんは、ぼくの仕事のことを知っているのはもちろんですけど、担当していないタレントさんの仕事まで把握しているのはすごい」

 全幅の信頼を寄せているというのも頷ける。一体どういう人なのか。

「40代くらいで、かなりふくよかといいますか……女性なんですけどね。同じ所属の松坂桃李(29)、千葉真一の息子の新田真剣佑(21)も彼女の担当です。以前は成宮寛貴(35)の担当でもあったようです。かなりのやり手ですよ。昨年は菅田が映画賞を総なめだったので、今年は『孤狼の血』(東映)で松坂に取らせようとしているらしいです。助演男優賞、取るんじゃないですかね」(前出・映画関係者)

 そうしたバランス配分も出来るらしい。

 そりゃあ、役者も信頼するわけだ。

週刊新潮WEB取材班

2018年7月15日掲載

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