“飲酒”に始まり“借金”に終わる ロッテ「大嶺翔太」の野球人生

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 不祥事に始まり不祥事に終わる野球人生だった――。

 ロッテの大嶺翔太(26)が6月23日に引退した。

「入団時に前代未聞の“事件”を起こしたいわくつきの選手ですね」

 と大手紙デスクが語る。

 2009年ドラフトで3位指名された高校生の大嶺は、こともあろうにその年の12月、居酒屋で飲酒喫煙して警察に補導された。

「少年法に則り実名報道しなかった報道機関もありましたが、ロッテが指名した未成年選手は大嶺だけだったので、意味ありませんでした。入団会見に姿を見せず、年明けに一人だけで入団発表してましたね」(同)

 4年間は2軍生活だったが、4年目に結婚し女児が誕生してからは1軍での出場機会が増えていた。近年は、不動のレギュラーとはいかないまでも、内野全ポジションを守れるユーティリティプレイヤーとして重宝されていた。今季年俸は推定1千万円だった。

 そんな大嶺がシーズン中に突如引退を発表したのだ。

「大嶺は球団を通じて“色々な方にお金を借りて返せないという金銭トラブルが発生し、多くの方にご迷惑をおかけしてしまったことを深くお詫び申し上げます”とコメント。他球団にも同じようなケースで引退した選手はいますが、彼らは理由を伏せてオフにこっそり引退していました」(同)

“シーズン中に借金を理由に引退”というのはやはり前代未聞である。

「借金といっても、むろん住宅ローンとかではありません。いわゆる闇金です」

 と球団幹部が明かす。

「球団にも嫌がらせがありましてね。いたずら電話で緊急車両が球場に来るなんてこともたびたびありました。さらに大嶺は後輩たちに金を無心していました」

 大嶺の兄・祐太(30)もロッテでプレーしているが、

「兄貴にも取り立てが来たそうですよ。ただ弟は、兄や先輩には無心しなかった。そもそも兄弟仲はあまり良くないみたいです」(同)

 大嶺は“新しい環境で一から出直す”ともコメントしている。

「引退と引き換えに球団が借金を肩代わりしたみたいです」(先のデスク)

 ある意味、記憶に残る選手だった。お達者で――。

週刊新潮 2018年7月5日号掲載

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