フェアプレーポイントで敗退も、セネガル代表シセ監督に集まる「男前」の声

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 ロシアで開催中のW杯。日本代表は、6月28日に行われた1次リーグH組最終戦でポーランドに0-1で敗れながらも、勝ち点4で並んだセネガルにフェアプレーポイントで差をつけ、決勝トーナメント進出を決めた。

「フェアプレーポイント」という言葉、初めて聞いた方も多いだろう。イエローやレッドカードの枚数などに応じ、減点されるという仕組みで、実は、今大会から導入された制度である。グループリーグの順位を決める際に考慮されるものだ。

 日本とセネガルは、勝ち点4で並び、さらに得失点差、総得点でも並んだ。そして最後に委ねられたのが「フェアプレーポイント」だった。最終戦を終えて、日本のフェアプレーポイントはマイナス4点、セネガルはマイナス6点。結果日本が1次リーグを突破した。

 日本代表のポーランド戦の戦い方には賛否が分かれている。上記条件を把握した西野監督は、後半37分に長谷部を投入。不用意なファウルを避けることと、このまま時間を刻めと指示し、0-1というビハインドの状況にも拘わらず、攻めることなくボールを回し続けた。
 試合修了後、長谷部は「他会場の情報も入れていた。見ている方にはもどかしいサッカーになったけど、これが勝負の世界」とコメント。また長友は「難しい状況で、サポーターの反応も難しい試合だったが、最終的な僕たちの目標は前に進むこと」と話した。だが、スタジアムからは大ブーイング、ネット上でも賛否両論渦巻いている。

 一方、株を上げたのがセネガル代表のシセ監督である。コロンビアに0ー1で負け、惜しくも1次リーグ敗退が決まったセネガルだが、シセ監督は「私はこのチームを誇りに思う。だが、セネガルは決勝トーナメントに進出しない、なぜならそれに値しないからだ。これが人生だ。フェアプレーポイントもルールの一つで、私たちもそのルールを尊重している」とコメント。Twitterでは日本のトレンドに「シセ監督のコメント」が入り、「負けても爽やか」「イケメンすぎる」「カッコ良さ半端ないって」と称賛の声が集まっている。また米メディア「SB Nation」は「セネガルはグループHでベストかつ、最もエンターテイナーなチームだった」と紹介している。

デイリー新潮編集部

2018年6月29日掲載

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