大杉漣さんが亡くなって4カ月……後釜として白羽の矢が立つ俳優はこの3人

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 300の顔を持つ男……大杉漣さん(享年66)が世を去って4カ月。彼が抜けた穴は未だ埋められていないという。そこにポスト大杉の呼び声も高い3人の役者がいるという――。

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 大杉さんが亡くなったのは今年2月26日。彼らバイプレイヤーズ(大杉、遠藤憲一(56)、田口トモロヲ(60)、松重豊(55)、光石研(56))を主役にした「バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~」(テレビ東京系)の収録中だったのはご存知の通り。また、この日はCM撮影の予定も入っていたという。さらに、10月6日には彼にとって初めてで最後のプロデュース作品となった主演映画「教誨師」(佐向大監督/マーメイドフィルム=コピアポア・フィルム)の公開が控えている。それほど突然の死であり、いかに働いていたかがわかる。

 だからこそ、彼の抜けた穴を埋めるのは大変だという。

「ドラマや映画の活躍はもちろんですが、大杉さんはバラエティやCMも、『来るものは拒まず』という姿勢でしたからね。お酒もほとんど飲めないのに、日本酒のCMにも出演していたほどでしたから。それというのも、若い時に俳優の仕事に恵まれなかったからということもあるのでしょうが、やはり彼が立ち上げた芸能事務所ザッコのためですよ。劇団出身の所属俳優ばかりで、稼ぎ頭は実質的に大杉さんだけという事務所でしたからね。だからこそ、『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)などのバラエティにも出たんです。映画では重厚な演技を見せる大杉さんが、バラエティで親しみやすさを出すことで、好感度が上がってCMにつながっていくからですよ。そんな大杉さんが亡くなってみると、60代であれほど動けて、役者としての評価も高い俳優なんて、他にいなかったんです」(業界関係者)

 バイプレイヤーズたちではダメなのだろうか。

「遠藤さんや松重さんも、大杉さん同様に仕事を断らない人ですが、すでにドラマやCMにも多く出演されていて一杯一杯。特に遠藤さんは個人事務所ですから、そこまで頑張る必要もないんです。田口さんは俳優以外にもナレーターや映画監督も務める多才な人ですが、パンクバンドのボーカルもやっていたような人ですからね、何でもやるというタイプではないんです。光石さんは制作費のない作品にもどんどん出るタイプですが、役者としての拘りはありますからね。『バイプレイヤーズ』のレギュラーではありませんが、小日向文世さん(64)も忙しいですしね……」(同・業界関係者)

 そこで、ポスト大杉として白羽の矢が立っている役者が3名いるというのだ。寺脇康文(56)、岸谷五朗(53)、そして杉本哲太(52)というのである。

「60代では難しい。それで50代に目を移してみると、この3人の名が挙がるそうです。他にも吉田鋼太郎さん(59)や生瀬勝久さん(57)、古田新太さん(52)という声もあるのですが、吉田さんはいま、蜷川幸雄さん(享年80)の後を継いで『彩の国シェイクスピア・シリーズ』の2代目芸術監督ですし、生瀬は槍魔栗三助(やりまくりさんすけ)というたけし軍団なみの名前を持っていたことで知られますが、最近はそうした過去は見せません。また古田さんは、すでにバラエティでの活躍が目立っていますからね。その点、寺脇さんと岸谷さんは三宅裕司さん(67)の劇団スーパー・エキセントリック・シアターの出身ですから、本来バラエティはお手の物。特に寺脇さんは『王様のブランチ』(TBS系)の初代司会者を務めたこともありますし、しゃべりも上手いですからね。逆に哲太さんの場合は、バラエティにもほとんど出ませんし、プライベートなことを話すこともめったにないので、意外性があって楽しめるのではないかと注目されているんです」(同・業界関係者)

 いまでこそ高倉健(享年83)のような寡黙で渋い役者として大河ドラマの常連にもなっているが、いわゆる横浜銀蝿(THE CRAZY RIDER 横浜銀蝿 ROLLING SPECIAL)ファミリーの紅麗威甦(グリース)出身という過去を持つ哲太。左手に包帯、リーゼントにサングラスという出で立ちでボーカルを取っていた頃の話などしてくれると、実に興味深いエンターテイナーとなれるはず……ヨ・ロ・シ・ク。

週刊新潮WEB取材班

2018年6月24日掲載

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