「オリビア・ニュートン=ジョン」が創価学会入信 病きっかけか

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現世利益

 もっとも、オリビアは世界の著名人のなかの例外とはいえない。

「創価学会インタナショナル(SGI)は各国に組織があり、著名人では元サッカー選手のロベルト・バッジョ、ジャズ・ミュージシャンのハービー・ハンコック、歌手のティナ・ターナーらが熱心な信者です」

 そう語るのは、創価学会に詳しいジャーナリストの乙骨正生氏。理由は、

「芸能人やスポーツ選手は浮き沈みの激しい世界にいるので、精神的に不安定になると、学会の現世利益の教えにすがろうとするのだと思う。特に人気や成績が落ち込んでいるときにSGIに接触し、入信する人が多いようです」

 ガイジンに受けるもう一つの理由は、

「学会が掲げる平和主義やエコに共感する人が多いこともあります」(同)

 また、日本での勢力が弱まっているので、外国での流布を強調したい、という学会の狙いもあるという。

 どうやら彼女には、いずれの条件もピタリと当てはまるのだ。英国在住のジャーナリストによれば、

「オリビアは生への執着が強い女性です。がんに侵されても、あきらめて心の平穏を願うとか、来世に思いを馳せるというのではない。あくまでも克服し、活動を続けたいという意志が感じられます。その点で、創価学会の現世利益にピンときたのでしょう」

 もう一つ、環境保護運動への取り組みについて指摘するのは、音楽評論家の湯川れい子さんである。

「70年代のことです。彼女はイルカを囲い込んで撲殺し、海が真っ赤になるという映像をテレビで観てショックを受け、日本でのコンサートをキャンセルしたことがありました。このときは日本のファンが、イルカ漁の伝統や、日本の漁業がイルカの被害に遭っていることなどを伝え、オリビアも理解してくれました。コンサートにも来て、環境団体に何百万円か寄附してくれたんです」

 その後、オリビアと一緒に行動もしたという。

「野生生物と人間の共生について考えようと、89年にウーマン1000という環境団体を、オリビアやオノ・ヨーコ、それに私も加わって設立しました。彼女は熱心に活動していました」

 とまれ、現世利益でフィジカルの免疫力でも高まればいいのだが……。

週刊新潮 2018年6月21日号掲載

ワイド特集「あじさいに 欺かれけり」より

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