「遺伝子組み換え漬け」のアメリカ農業は脅威なのか? 「過大に見積もられている」との声

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 アメリカが巨大な農業国であることは間違いがない。

 日本でTPP(環太平洋経済連携協定)を巡る論争が続いていた際、最大の焦点となっていたのは農業分野だった。日本の世論の中には「TPPを結べば、農業規模が圧倒的に大きい米国の農産物が大量に流入する。そうなったら日本の農業はひとたまりもない」との懸念があった。TPP推進派も含めて、この「強力な農業大国アメリカ」のイメージは、多くの日本人が共有していたものだろう。

 しかし、これは本当なのだろうか。時事通信記者で、米国農業の中心であるシカゴに今年2月まで4年間駐在した菅正治氏の著書、『本当はダメなアメリカ農業』には、そうしたイメージとはかけ離れたアメリカ農業の姿が描かれている。...

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