フィリピンで逮捕の15歳少年が激白 今どき100兆円「山下財宝」発掘に駆り出された理由

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日本人4人が逮捕、今どき100兆円「山下財宝」発掘(下)

 マレーの虎・山下奉文(ともゆき)大将が隠した100兆円財宝の伝説は、今もフィリピンの地で存在が信じられている。そのお宝を発見しようとした日本人4人が、違法採掘などの容疑で現地にて逮捕されたのは5月31日のこと。通訳として参加した15歳少年、残り3人の出身地と年齢は、鹿児島県(58)、神奈川県(45)、そして東京都(60)というメンバーである。このほか、作業のために雇われたフィリピン人13人も逮捕。6月1日19時に全員釈放されている。

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「観光課が所有する船2隻で、十数人の警察官がライフルで武装し、出かけ、午前10時過ぎ、十数人を連れて帰ってきた。みんなで囲んで大騒ぎになったよ。警官の1人は“日本人がいるぞ”と話していた」

 と、犯行現場となったカポネス島まで2キロの地で海の家を営む主人が逮捕時の様子を明かす。では、シャバに出たばかりの15歳少年に「あの時」を振り返ってもらおう。

「僕が目覚めた時にはもう船が来ていて、“お父さん、警察が来たよ。怖いよ”って電話しました。ホント、泣きましたよ、あれだけ武器持ってたら。殺されるかと思ったかって? はい。大きなライフル銃をみな持っていて、兵隊のような恰好をしていましたから。フィリピン人の中には逃げようとした者もいたけれど……(無理だった)。とにかく最悪の体験ですね」

 地元警察の担当者に事の次第を聞くと、

「村人からの通報があったんです。“漁師が近づこうとしたら、追い返されたり、威嚇射撃されたりした”と。武装している可能性があるので、我々は州警察にも応援を要請し、20人態勢で島に向かった。彼らはちょうど朝飯を食っていて、我々が来ると仰天していましたね。彼らは武装してなかったので漁師が勘違いしたのでしょう。すぐに釈放されたのは、実際に資源などを盗んだわけではなく、探査のみだったからです」

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